先日、突然中国語を話す必要に迫られたのですが、全く言葉が口についてきませんでしたので、反省して、1年以上前に買って、少しだけやって、ほったらかしにしていた参考書で、久しぶりに練習することにしました。
発売時にそのコンセプトの斬新さから、中国語学習界隈で少し話題になった本です。
「本書の学習方法」より一部抜粋
これまで「中級になったからピンインをはずせた」と考えていませんでしたか?しかし、会話能力に限って言えば、あなたは「ピンインをはずしたばっかりに中級以上に進めなかった」のではないでしょうか?それに気づいてもらうだけでも、この本を読んでいただく価値はあるかと思います
これはもう、まったくおっしゃる通りで、日本人にとって「漢字に慣れ親しんでいる」というのは、文章を読む上で、他国の人と比べて圧倒的なアドバンテージである反面、初めて見る漢字でさえ、発音がわからずとも意味がわかってしまうので、発音を覚えることが知らず知らずのうちにおろそかになってしまい、知っているのに、聞いてもピンとこない、意味はわかるのに発音できない単語がたくさんできてしまうという事態に陥りがち。
そうでなくとも、ある程度できるようになると、ついつい漢字の字面を追って速読してしまい、面倒な音読はおろそかになりがちなので、こういう本はありがたいのです。
こんな感じで、左ページにはピンインオンリー。
ここでピンインから意味をイメージできるようになるまで音読します。
中国語の原文はいまやインターネット経由でいくらでも素材を入手できるので困らないのですが、このピンインオンリー文っていうのが、なかなかないので、貴重なんです。
右ページはおなじみ中国語文。
中国語をやらない人にはイメージしにくいかもしれませんが、ある程度中国語ができると、発音記号(ピンイン)を見ながら発音するより、このような漢字だけのページを見ながら音読するほうが、圧倒的に楽なんですよね。
原文だと、ぱっと見て、頭のなかで漢字から意味を一瞬で変換できるので、発音のみに集中するだけで大丈夫(もちろん発音を知らない単語は読めませんが)。
ところがピンインだけだと、慣れない単語ほど、発音から意味をイメージするのに時間がかかってしまうんです。
そんなわけで、久しぶりに中国語学習。
ピンイン音読→音声を聞きながらピンイン文を見てシャドウイング→音声のみでシャドウイング、というのを何度か繰り返すうちに、勘が戻ってきました。
中国語自体は、ニュースサイトを読んだり、ドラマを見たりして、時々触れていたんですが、全く話さないと、そっちの方はすぐに錆びついてだめになってしまいますね。
せっかくなので、もうしばらく続けようと思います。