先日、中国語の学校
というところで「漫画で学ぶ中国語 日中対照言語学入門」という授業を受けてきた。
この学校、なにがすごいって、長年テレビの中国語会話を見ている人ならおなじみの相原茂さんと段文凝さんによる授業が受けられてしまうのだ。
授業料はチケット制で、一時間あたりになおすと5,000円となかなかのお値段だが、入学金やテキスト料などの別料金は発生しないし、日本人と中国人の有名講師二人に教えてもらえることを考えると、むしろ良心的な値段設定だともいえる。
今回のテキストとして使った漫画がこれ。
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1974/07/31
- メディア: コミック
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おなじみドラえもん第一巻。
これの中国語版と日本語版を比較しながらの授業だった。
ちなみに自分が親に初めて買ってもらった漫画もこれだった。
今回の授業のためにAmazonで新刊を買って奥付を見ると、2013年2月20日で219刷発行だって。すさまじい。
で、ドラえもんを中国語で読んでみると、翻訳でも充分エッセンスは失われずに伝わっているなあと感心する一方、やっぱり翻訳することによって失われるものも確実にあった。
例えば、ドラえもんのひみつ道具ってダジャレやダブルミーニングをうまく使ったものが多いのだが、中国語に直してしまうと道具の機能そのものズバリな名前になってしまっている。
他で日本語と中国語で比較して目につくのは、日本語はとにかく主語やら目的語やらの省略が多いということ。場合によっては動詞すら省略してしまう。
でも、中国語ではそういうわけにはいかないので、翻訳する際、いちいち省略されている部分を補って訳してある。
こういう日本語のあいまいな表現のおかげで、
こういうのが成立するんだろうなあ、と思った。
つまりはそういうことだ。