映画「ガッチャマン」を見てしまったトラウマで、しばらく映画館から足が遠のいていたのですが、久しぶりに映画館へ行ってきました。
先に言っておくと、もしこの映画を見るなら、パンフレットを買ったほうがいいです。
この映画のパンフレットには、製作者のネタバレ解説がついているので、値打ちがあります。
で、感想ですが、たいしたネタバレはないと思うけれど、先入観はなしで見たほうがいいかもしれないので、以下閲覧注意。
うーん。
見て損したとは思わないけれど、やっぱり続編は無理があったか、というがっかり感の方が強かった。
もともとTVシリーズで綺麗に終わっている作品で、スピンアウトや過去の話ならともかく、続編となると、どう料理しようが不満が出てくるだろうと思っていたので、そんな難しい仕事をどう仕上げてくれるのかと楽しみにしていたのだが、実際に出てきたものを見ると、よくこんなこと考えつくなあ、と二転三転する展開に感心することしきりだったのだったものの、それが面白かったかと言われれば、疑問で。
一言で言えば「前作の蛇足」。
前作とキャラクターは同じだし、ストーリーも前作の続きになってはいるものの、「まどか☆マギカ」という作品から自分が面白いと感じた部分はほとんどなにも残っていなくて、この「叛逆の物語」は、前作の終盤で少し顔をのぞかせていた、小難しいSFの方向へそのまま突っ走ってしまったようだ。
ただ、それだけだとさすがに大部分のお客さんが、展開についていけずに置いてけぼりになってしまって、満足させられないのが目に見えているので、前作で少なかったキャラクター同士のキャッキャウフフな絡みのサービスシーンを増やしてお茶を濁した、そんな感じだった。
そのキャラクター達も、なんだかみんなつまらない方へ収束してしまっていて、なおさら残念だった。つまらないキャラは、まどか一人で充分だったのに。
唯一、マミとほむらの戦闘シーンのところで、「お？ひょっとしてここから面白くなるか！？」と一瞬期待したのに、結局そこがピークだったなあ。
特に前作で一番良かった佐倉杏子が、すっかり毒が抜けて、一匹狼っぽさもなくなってしまい、強さも目立たず、中途半端なキャラになってしまったのにはがっかりだった。
前作はTVシリーズを二回見て、映画版も含めて同じ話を3回見たぐらいハマったのだけれど、これはちょっと2回めを見よう、という気が起こらなかったなあ。
いかにも続きが出そうな消化不良な終わり方だったので、たぶん続編が出るんだろうが、次は期待値を下げて見られるので、意外と楽しめるかもしれない。
とりあえずそんなところ。
つまりはそういうことだ。
