映画「アナと雪の女王」を英語で見た その2

今年のプロ野球は広島カープが注目されているみたいですね。


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また、カープ女子を中心としたファンの熱さもすごかった。スタンドは練習を見学するファンで赤一色。
そんなファンからも、「今季は優勝!」という意気込みが伝わった。

 

なんか死亡フラグ立ちまくりで、去年のセレッソ大阪を彷彿とさせます。

今、セレ女は絶滅危惧種です。

だから、今年カープが最下位になっても驚きませんよ、私は。

でも野球は降格がなくてよかったね。

カープにはぜひ、単なる優勝ではなく、観客を魅了しての優勝をして欲しいところです。

こんばんわ。

 

映画「アナと雪の女王」を英語で見た その2

引き続き、「アナと雪の女王」を英語で再視聴した感想などをネタバレでやりたいと思います。

 


【実際に俺が言われた悪口だけで】 Let it go 歌ってみた 【コメント有り】 (アナと雪の ...

 

今回もネットで探せば出てくるような語り尽くされた話で、自分が新発見したこととか、まったく違う見方とかはないと思いますが、実際に自分で確認し、自分の言葉で再構築することに意味があると思いますのでやります。

 

自分がこの映画が面白いなあと思ったのは、いかにもベタなおとぎ話っぽい体裁のくせに、その実、観客の予想を裏切る変化球があちこちにあって、最後までどう始末をつけるのか、簡単に予想させてくれないところです。

 

例えば、エルサが魔法の力を制御しきれなくなって街から逃げ出して行った時、アナは一人で馬に乗って追いかけていって、ハンス王子は城でお留守番とか(そこはハンス、お前が行くか、せめてお前もアナといっしょに行けよ)。

 

というわけで、今回は、心にささった氷のかけらで今にも死にそうなアナが、ハンスに殺されそうになったエルサを身を挺してかばうクライマックスシーン。

 

結局、必死の思いで駆けつけたクリストフは、肝心なところでなにもせず、たんなる傍観者になってしまいました。そんなバカな。

 

普通に考えたら、あそこはクリストフがエルサを助けてハンス王子を倒し、その後、寒さに凍えるアナにキスをして、アナは魔法が解けて元気になって、アナとクリストフが結ばれハッピーエンド、ってなもんでしょう。

 

最初、映画館で吹き替え版を見た時は、その前からさんざんアナの魔法を解くのに必要なのは「真実の愛」っていってたわけですから、「さんざんキス、キス言ってたのに、真実の愛って、男女の愛じゃなくて、そっちの方(姉妹愛)かい!」と思いました。キスを見せ球にしてミスディレクションして、見事に観客を騙してくれたな、と思ったのです。

 

でも、英語で見て、ちょっとその部分に関して見方が変わりました。日本語吹き替えでは氷の心を解かすのは「真実の愛」としか言っていなかったのですが、英語ではトロールの長老が言うには、

 

But only an act of true love can thaw a frozen heart

 

thawは「氷などが解ける」という意味で、必要なのは「act of true love」「真実の愛の行為」、つまり「行為」が大事なのです。

 

で、「行為」とは、どんな行為かということになるのですが、アナがハンス王子に裏切られて「愛がなにかもわからない」と雪だるまのオラフにこぼす場面で、オラフは「ボク、わかる。愛っていうのは……」こう答えています。

 

Love is putting someone else's needs before yours ……(愛っていうのは自分より人のことを大切に思うことだよ……(以下略)

 

つまり、アナが誰かに何か(例えばキス)をしてもらうのではなく、能動的に「自分より人のことを大切に思う行為」をする必要があったのです。

 

だからアナ自身がエルサをかばうという自らの「行為」によって、アナは独力で、かかった心の氷を解かすことができたんですね。「姉妹愛」のようなふわっとしたものではなくて。

 

で、改めて思い返してみると、アナは序盤、なにかと周囲を気にするエルサとは対照的に、とにかく自分勝手な言動や行動が多く、エルサの事情を慮ることもなしに自由気ままにふるまっていましたが、その後、自分の行動の軽率さを反省し(クリストフに対してアナは、エルサが逃げて山にこもってしまったことを、自分のせいだと説明しています)、最後には、大事な姉のために自分を犠牲にするという行動までとるようになる、といった具合に、しっかりアナの成長を描いていたんですね。

 

なるほど。

 

他にも、エルサのこととか、ハンス王子のこととか、もちろんクリストフのこととかでも思うところはあったのですが、疲れたし、飽きてきたので、これぐらいにしておきます。

 

つまりはそういうことだ。