今日のセレッソ大阪は、ツエーゲン金沢相手に3-0で敗れました。
私は前半だけ見て1-0で負けていたので、「あーこれは、負けか、良くて引き分けで終了のパターンだな」と思って昼寝してしまったのですが、起きたら後半さらに2失点していて笑いました。
あー見なくてよかった。
ちなみにこの試合でキーパーのキム・ジンヒョンがようやく怪我から復帰して、さっそくやらかしで失点しています。
たまには勝てそうなチームを応援しないとサッカーを観ること自体いやになってしまいそうなので。
こんばんわ。
「あひる道楽改」を更新
久しぶりに別サイト「あひる道楽改」を更新しました。
サイトを引っ越したおかげで、せっかく更新したのに悲しいぐらいアクセスがないので、よろしければこちらも見てあげてください。
こちら(「つまりはそういうことだ」)より手間はずっとかかっています。
最近読んだ本 紙の本編2
昨日の続きです。
司馬遼太郎の中編集。
幕末の藩主、土佐藩の山内容堂、 薩摩藩の島津久光、伊予宇和島藩の伊達宗城、肥前藩の鍋島閑叟の4編。
私は司馬遼太郎は必ずしも全部が全部、好きではないのですが、この本はとても面白かったです。
脂ののった時期に書いた作品だからでしょうか。
あるいは、司馬遼太郎は長編より中編ぐらいの方が向いているような気もしてきました。
これを読んでいると過去に見ていた大河ドラマの「翔ぶが如く」や「龍馬伝」の場面が浮かんでしかたありませんでした。
ドラマに出てくる人物のキャラクター造形やエピソードがあまりにもこの小説そのまんますぎて。
世間の幕末のイメージにおける、司馬遼太郎の小説の影響の強さを改めて思い知らされました。
薩摩藩島津久光以外はどれもなんとなく名前は知っていても、いまいちどういう人達なのかよくわかっていなかったので、勉強になりました。
薩長土肥にどうして「肥」が入っているのかも、これのおかげでようやく腑に落ちましたし。
傍観者として歴史を現代から見ると、当時情勢がどちらに転ぼうがうまく立ち回れるポジションを維持しつつ、最後に勝ち馬にうまく乗った鍋島閑叟が、幕末一番有能な藩主だったような気もします。
それから、山内容堂のキャラの美味しさ。
土佐藩って尊王攘夷、公武合体、佐幕の全てがあって、旧長宗我部家と山内家との因縁があってと実に複雑で、その上お殿様も個性的なら、坂本龍馬を筆頭に幕臣や志士たちも強者揃いで、美味しいなあ。
最初の「貧困大国アメリカ」を初めて読んだ時は結構衝撃を受けたのですが、この本はその続編、オバマが大統領に当選した直後ぐらいのころのアメリカの状況についてです。
前作はこちら↓
この本がよほどヒットしたからなのか、筆者の堤未果さんはその後、同種のアメリカ社会の病巣を取材した本を次から次へと出していて、アメトークにおける「貧困大国アメリカ芸人」的なポジションを確立していますね。
前作を読んでいると、なんか前とおんなじこと言ってるなあという部分がほとんどで、あまりインパクトはなかったのですが、共和党から民主党に変わっても、ここまで変化が起こらないというのは、ちょっと意外な気もしました。
この本の性質上、アメリカの資本主義のグロテスクな側面だけをクローズアップしてとりあげているところもあるとは思うので、これをもって資本主義はもうダメだ、みたいなことを安易に言うべきではないと思うのですが、資本主義の圧倒的な勝ち組のアメリカですらこれだったら、他の国なんかどうするのよ?みたいな絶望感はありますね。
そんなところ。
つまりはそういうことだ。