2015年に読んだ本(漫画を除く)を振り返る

 年末振り返り企画、今回は2015年に読んだ本(漫画を除く)です。

 

 

 

 さて、そこで今年はどんな本を読んだのかを調べようと思ったら、困ったことに、ちゃんとした記録がないことに気づきました。

 紙の本は、読み終わったら、ブクログを使って記録しているのでほぼ問題はないんです。

 

 

 このブクログは、なかなかのすぐれもので、スマホアプリを使えば、カメラでバーコードを読み込むだけで、一発登録できるんです。

 ですので、紙の本は、読んだ本と読み終わった時期(後でまとめて登録することもあるので、あくまでだいたいですが)も、ちゃんとわかっているんですが、問題は電子書籍

 本来であれば、これもブクログに登録しておけばよかったのですが、バーコードをスキャンという技が使えないので、いちいち登録するのが面倒で、やっていなかったんです。

 kindleのライブラリを見たり、Amazonの購入履歴、あるいは自身のブログを見れば、ある程度は把握できるのですが、ブログは読んだすべての本について言及しているわけではないし、kindleAmazonのデータは、購入日はわかっても、読み終わった日はわからないから、あやふやな記憶に頼るしかないんですよね。

 今回、久しぶりにブクログにログインして、初めて知ったのですが、ブクログで登録しておけば、本と電子書籍、漫画と3つのカテゴリにわけて集計してくれるみたいなので、来年からは、kindleで読んだ本もがんばってこちらに登録しようと思います。

 そんなわけで、冊数は記録漏れや去年読んだ本との重複など誤差が10冊前後ありそうですが、一応、数えた範囲では、紙の本47冊、電子書籍35冊の計82冊(ぐらい)。

 100冊を切っていたのはちょっとショックですが、今年は宅建の勉強もしていたので、そんなものなのかもしれません。

 紙の本の方が電子書籍よりも読んだ冊数が多かったのも、意外と言えば意外ですが、冊数はあくまで目安で、電子書籍で読んだ本にはジャレド・ダイヤモンドの本5冊とか、「狂気とバブル」みたいなクソ分厚い(電子なので物理的にではなくて、ページ数的に)本も含まれているので、おそらく読書に費やした時間は圧倒的に電子書籍の方が多かったと思われます。

 (余談ですが、これらクソ分厚いジャレド・ダイヤモンドの5冊(「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」や、「狂気とバブル」は、おもしろい箇所もあったものの、全体的に冗長で、ほとんどの部分がつまらなかったです。これでもうジャレド・ダイヤモンドは読まなくていいか、という結論に達しました)。

 

狂気とバブル

狂気とバブル

 

「狂気とバブル」は読み物としては、正直きついものがあるのですが、ヨーロッパの風俗を調べたい時に、辞書的に使う分にはいい本だと思いました。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今年読んだ本(漫画を除く)を、面白かったものからランキング形式で振り返りたいと思います。読んだ冊数が100冊切っていたので、10作も選ぶのもなんですので、5作品選びました。

 

1位 山田風太郎「八犬傳」 

八犬傳(上)<八犬傳> (角川文庫)
 

 

 

八犬傳(下)<八犬傳> (角川文庫)
 

 

 南総里見八犬伝と、曲亭馬琴の伝記とが虚実入り乱れて展開される大傑作。

 山田風太郎、天才すぎる。

 

2位 中島らもガダラの豚」 

ガダラの豚 I (集英社文庫)

ガダラの豚 I (集英社文庫)

 

 

 

ガダラの豚 II (集英社文庫)

ガダラの豚 II (集英社文庫)

 

 

 

ガダラの豚 III (集英社文庫)

ガダラの豚 III (集英社文庫)

 

 

 言わずと知れた名作。昔からいつか読もうと思い続けて、ようやく読めました。

 特に、新興宗教の騙しのテクニックや、超能力のトリックなどがぎっしりつまった1巻は、今読んでもまったく古びていない、詐欺の本質に迫る大傑作でした。

 

3位 モーム「月と六ペンス」

 

月と六ペンス (光文社古典新訳文庫)

月と六ペンス (光文社古典新訳文庫)

 

 

 先日読んだばかりなので、印象が強く残っているので多少ランキング的に得をしているかもしれませんが、さすがの古典的名作でした。

 読み終わって一番びっくりしたのは、作中「月と六ペンス」なんて、まったく出てこないというところです。

 翻訳が新しかったのもあるのかもしれませんが、全然昔の小説といった感じではなく、スムーズに読めました。

 期待値をはるかに超えて、面白かったです。

 

 4位 山田風太郎魔界転生

 

 

 

 まさかの山田風太郎が2作品ランクイン。

 仕方ないよね。

 だって、山田風太郎だもん。

 

5位 近藤麻理恵「人生がときめく片づけの魔法」

 

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

 

 

 まさかのランクイン(笑)

 いやあ、こういうことがあるから、ベストセラーも侮れない。

 整理や片付け、不要なものを処分することに関しては、私もそれなりにできる方だとは思っているのですが、それでも、長年、なかなかうまくいかずにボトルネックになっていた部分があって、そこらへんのところがこれを読んで見事に解決した、という事例が1つや2つどころではありませんでした。

 (ちなみに、書名にもなっている「ときめき」云々のことではありません。もっと地味な記述にこそ、すごいノウハウが隠れているのです)

 この本を読んでいると、著者の片付けに対する「こだわり」という言葉を超えた狂気がビンビン感じられたので、どんな人なのかにも興味があったところ、ちょうど先日、「情熱大陸」に出演していましたので視聴したところ、予想通り、かなりおかしい人(褒め言葉)だったので、深く納得した次第。

 

 整理術に関して、余談ですが、昔、野口悠紀雄の「超整理法」というベストセラーがあり、私は続編や関連本も含めて、結構たくさん、しかも繰り返し読んだのですが、これらの本は、整理にも片付けにも情報処理にも、ほとんど何の役にもたちませんでした。

 

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

 

  この本、流行りましたよねえ。

 この本が役に立つような特殊な仕事をしていて、しかも毎日分単位でスケジュールが埋まっている、超多忙な人じゃないと、ほとんど使えないテクニックがたくさん学べます。

 私も、ベストセラーだからといって、役に立つようなことが書いてあるとは限らないと、この本で学びました。

 

 以上です。

 また来年も、良い本との出会いがあることを祈りつつ、今日はこのへんにしておきます。

 つまりはそういうことだ。