最近読んだ漫画のレビューです。
少し新しいものに手を出しました。
ゴールデンカムイ 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/03/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (118件) を見る
日露戦争直後、まだアイヌ民族がその生活習慣を守ったまま存続できていた時代の北海道を舞台に、隠された黄金を巡って繰り広げられる伝奇奇譚。
一応、史実のバックグラウンドがあるので、この先悲劇的な展開が待ち受けているだろうと容易に想像できて、アイヌの少女の可憐さが読んでいて辛い。
生活保護をテーマに、福祉事務所のケースワーカーを描く。タイトルはもちろん憲法25条の生存権の一節より。
同じ生活困窮者を扱っていても「闇金ウシジマくん」 ほど登場人物が純度の高いクズではないので、それはそれで、読んでいて別の意味できつい。
「不正受給」と一言で言っても、単純な詐欺的行為ばかりではない、ということは知っておくべきだろうな。
先日完結したので、最終回だけチェックしようと久しぶりに手に取ったら、面白かったので、さかのぼって199巻も借りてしまった。
ネットの評判で「長期連載によるマンネリと、増えすぎた女性新キャラのゴリ押しで、ここ数年は、つまらなくなっている」んだろうなあと勝手に想像していたのだが、確かに女性新キャラの話はつまらないものの、時事ネタ、マニアックな趣味やテクノロジーネタ、ビジネスネタなど、全然衰えていなかったので驚いた。
ちなみに最終巻ではドローンも扱っている。
まあ、女性の新キャラネタがおおむね面白くないのは同意だが、週刊誌連載で毎回そんなハイクオリティなものばかり求めるのは酷だろう。
この漫画がなくなってしまうことによって、これらのジャンル、とくに科学技術やオタクネタを横断的に適度な客観性をもって扱える代替え的な漫画、というのはちょっと思いつかないので、いまさら連載終了が惜しくなってしまった。
江戸川乱歩の作品の漫画化、映像化は、元の作品のイメージ喚起力のあまりの強さが仇になってか、同じ原作ですら雰囲気が作家によって結構違う場合が多いので、自分のもつ江戸川乱歩観と合う、合わないが出やすくて、好き嫌いが別れることが多い印象だが、これは絵柄(とくに女性)といい、煽情的な部分と理知的な部分、エロとグロのバランスといい、なかなか良いアレンジではなかろうか。
私も江戸川乱歩を全て読んでいるわけではないのですが、よく知っている話なら「こうくるか!」という驚きがあるし、知らない話もこれを機会に何作か原作の方を当たってみたくなりましたよ。
艦隊これくしょん‐艦これ‐コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 (8) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 「艦これ」運営鎮守府
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/07/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
艦隊これくしょん‐艦これ‐コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 (9) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 「艦これ」運営鎮守府
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
北上さんの相方は大井っちから、阿武隈さんに移ってしまった印象。
なんなんだろうこの北上さんの汎用性の高さは。
北上さんのひょうひょうとしていて、傍若無人な雰囲気と、それでいて上からも下からもやたら好かれまくるこのポジションが、個人的にサッカーの内田篤人とかぶるw
天龍や龍驤あたりの使い勝手の良さもすごいね。