読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

パソコンを買い換えたいが、ろくなMacがない 澁谷由里「<軍>の中国史」を読んだ

パソコンを買い換えたいが、ろくなMacがない

  今年に入ったぐらいから、そろそろパソコンを買い替えたいと思っているのですが、今、Macのラインナップが微妙なのばかりなので、踏ん切りがつきません。

 

 MacBookAir→コスパが良いとはいえ、いつまでこんな安物WindowsPCに載せるような低解像度の液晶使っているんだ?

 MacBookRetinaディスプレイ以外、性能面で全てMacBookAirに負けているって、高いくせにどうなっているんだ?中途半端すぎるにも程がある。すなおにAirRetinaになぜできない?

 MacBookPro→いくらなんでも高すぎる。そのくせCPUは一世代前のものだし、Proっていうわりに拡張性が低すぎ、性能も13.3インチの方はCore i 5で8GBのメモリって、微妙すぎないか?タッチバーも魅力皆無。

 iMac→いまだにHDDメインの構成で、カスタマイズして追加料金払わないと満足にSSDが使えないし、Ratinaディスプレイモデルにしたら、さらに高価になって、コストメリットがあまりないし、CPUはノートパソコン用を採用とか、デスクトップPCの意味がないだろう。

 MacMini→2014年から新機種が出てないって、おまえやる気あるのか?

 MacPro→論外

 

 Apple信者や長年のファンは「Macが高価なのは当たり前だから、高いとかいうなら買うな」みたいに言うのかもしれませんが、今のMacには、ちょっと前にはたしかにあった、「値段に見合った価値」がないから不満なんですよね。

 6月頭に新機種が発表されるともっぱら噂ですので、それに期待したいと思います。場合によっては、いっそ、7年ぶりにWindowsに復帰も視野にいれようかと。

 Appleが頑なにMacのタッチディスプレイ化を拒んで、タッチバーみたいな微妙なものを出している間に、Windowsのタッチディスプレイタイプがこなれてきて、スタイラスペンの性能も良くなってきているので、最近、2 in 1におもしろそうな機種がいろいろ出てきているんですよね。

 AppleMacOSに関して、iOSとの差別化にこだわりすぎて、戦略をミスっているような気がしています。

 

澁谷由里「<軍>の中国史」を読んだ

<軍>の中国史 (講談社現代新書)

<軍>の中国史 (講談社現代新書)

 

 おもしろかった。

 構成は大きく2つに分かれていて、前半分が古代~清末までの中国の軍事史。真ん中から後ろ50%は辛亥革命以後の中国の軍閥の歴史という、少々タイトルから離れたバランスの悪い内容になっている。

 それもそのはず、筆者は中国の近現代史専門。

 もともと本書は「中国の軍閥」というタイトルで依頼がきたもので、その背景を説明するために遡って中国の軍事史を調べるうちに、それらも本書に収録することになった、という経緯で出来上がった本だからだ。

 そういうわけで前半部は、中国各王朝の兵隊の性質やその維持、管理方法に、国家が四苦八苦する、わかりやすい中国通史として楽しめる。

 そして後半部は、曽国藩、李鴻章袁世凱、段祺瑞、張作霖軍閥の親玉達による権力闘争史で、なかなか実態のつかみにくい、カオスな清末以降のマニアックな中国近現代史を、軍閥を軸に知ることができる。

 レベル感としては、中国史に関してある程度知識がないと少し厳しいし、ある程度以上に知識があると、掘り下げが浅くて物足りないと思うのだが、私のようなそこそこの中国史ファンには難易度的にぴったりでわかりやすくておもしろかった。

 中国には「好鉄不打鉄、好人不当兵(いい鉄は釘にならない、いい人間は兵隊にならない)」という言葉があるように、中国では、食いつめものや犯罪者、降伏した野盗の類を軍隊に編入することも珍しくないので、伝統的に兵士や軍人の社会的地位は高くない。

 彼らは権力者にとって権力の源泉であると同時に悩みの種でもあって、平時は何の役にも立たないのに維持費がかかり、国の財政を逼迫する。

 だからといって軍の管理を財政ごと地域の有力者に委ねると反乱を起こされたり、外国に攻められた時に弱い。

 中国の歴史はこのジレンマの歴史だといっても過言ではない。

 それは現代でも同じで、中国の軍事費の増大は、外国から見ると「脅威」なのだが、中国共産党にとっても、必ずしもそれが望ましいわけではないのだ(実際、習近平は今、人民解放軍のリストラを試みている)。

 そこらへんの「中国って統治するのがとっても大変なのよ」というのがこれを読むとしみじみよくわかる。