映画「大英博物館プレゼンツ 北斎 」
恵比寿ガーデンシネマへ行ってきました。
恵比寿ガーデンプレイスにユナイテッド・シネマグループの映画館があったなんて、知らなんだわ。
ドキュメンタリーですし、内容が内容ですので、興味があればおもしろいし、なければ見ても仕方ないし、という映画ではあるんですが、こういう風に美術作品を、座ったままゆったりと、映画館の大画面で見る、というのも、いいもんです。
東京に住んでいると、浮世絵関係はあちこちで豊富に見ることができるので、北斎についても、それなりに知っていたつもりだったのですが、この映画を見て、全然そんなことなかったということがよくわかりました。
晩年の作品なんかが特に、知らないものが多くて。
この人、多作な上に90歳ぐらいまで生きていて、生涯現役だったから、作品数がべらぼうに多いんですね。
そして、作品のスタイルも多様。
西洋風の遠近法や陰影のある絵なんかもオランダ人の注文を受けて、描いてたりして、それがまた達者で。
完全に浮世絵師という枠をはみ出しています。
晩年の作品まで、衰えを全く感じさせないところも恐ろしい。
NHKの8Kカメラで撮影したことによってわかった新発見とか、外人さんたちが興奮気味に北斎について語る様子とか、そういうのも含めて見どころ満載の映画ですので、わざわざ恵比寿ガーデンプレイスまで行ったかいがありました。