ワールドカップ 最近読んだ本

ワールドカップ 

 始まる前は、こんなにワールドカップに興味がもてないことは初めてかも、っていうぐらいテンションが上がらなかったのですが、始まってなんとなく見ていると、やっぱり面白いですね。

 VARも今のところはなかなかいい感じで運用されていますし。

 これから一ヶ月、生活のリズムをワールドカップに合わせてチューニングしていこうと思います。

 具体的には、睡眠時間は削られないので、読む本、見る番組、行く場所などを減らす、録画やネットをうまく利用して時差観戦をするなど、時間を捻出していきます。

 そんな時におすすめなのが、スマホタブレットNHKのワールドカップアプリ。

 これ、すごいですよ。見逃し視聴までできるなんて、昔を考えると夢のような環境です。

 日本代表に関しては、香川と乾が活躍してくれれば、それ以上は望みません。

 もう始まってしまっているのに、いまさらであれですが、優勝はアルゼンチンと予想しておきます。あえてね。

 初戦でつまずいて、絶体絶命のアルゼンチンとメッシがここから覚醒するんですよ。

 決勝はアルゼンチンとポルトガル

 クリロナハットトリックを決めるけれど、メッシが四点目を決めてアルゼンチンが優勝するんですよ。

 ブラジルとドイツはたぶん、大会中、集団食中毒とかになるんじゃないかな。

最近読んだ本

 最近と言っても、ここ数ヶ月、ぐらいのスパンですが、面白い本をたくさん読みました。なんだかんだいっても読書は最高の娯楽。通勤時間が長くなったので、読書がはかどっています。

ピカソになりきった男

ピカソになりきった男

 

 贋作画家の独白録。

 贋作と言っても、この人がすごいのは、本物そのものをコピーするのではなくて、「本物が描いた作品」であるかのような贋作を創造し、しかも本の題名は「ピカソになりきった男」ですが、ピカソのみならず、シャガールルノワール藤田嗣治など、まるでタイプの違う様々な画家の贋作を描くことができるところです。

 ワールドクラスの田中圭一ですな。

 この人、結局、逮捕されてしまって、贋作はすべて廃棄されてしまうんですが、彼によると、贋作だとばれていない作品が何点もあり、それらは今も巨匠の作品に混ざって本物として飾られているのだとか。

 現実に彼の描いた贋作で感動している人がたくさんいることを考えると、それは本物より劣っていると誰が言えるのか?偽物に感動したとして、はたしてその感動は偽物と断じていいものなのか?みたいなことを考えさせられてしまいますね。

 佐村河内守の音楽だって、バレるまではそれで感動していた人がたくさんいたわけですしw

 

野垂れ死に (新潮新書)

野垂れ死に (新潮新書)

 

  飲む打つ買うの三拍子で私生活はむちゃくちゃ、でも勝負にはめっぽう強い、武勇伝だらけのまるで漫画のような伝説の囲碁棋士(実際、彼をモデルにしたキャラクターの出てくる漫画もある)の自伝。

 将棋に比べて影が薄い囲碁ですが、囲碁棋士にも、面白い人はたくさんいます。

 将棋と囲碁の関係って野球とサッカーの関係に少し似ているような気がします。

 国内では圧倒的に将棋(野球)が人気、でもグローバルなのは囲碁(サッカー)みたいな。

 囲碁が全くわからなくても、問題なく読めるので、無頼な人の自伝が好きな人ならおすすめ。

 

 台湾のラノベの翻訳。

 うーんラノベだなって感じ。

 悪い意味で日本のラノベを読んでいる感覚がした。

 この作品のキーになる料理関係が中国の料理なので、そこらへんに台湾の小説らしい面白さは感じたけれど、続きを読みたいとまでは思わなかったな。

 ちなみにkindle unlimitedに入っている人なら無料で読めます。

 

 

紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

 
青玉は光り輝く (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

青玉は光り輝く (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

 
比類なき翠玉〈上〉 (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

比類なき翠玉〈上〉 (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

 
比類なき翠玉〈下〉 (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

比類なき翠玉〈下〉 (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)

 

  ドイツで大ヒットした、ラブコメ、タイムトラベルもの。

 作者が女性だけあって、服装に関するこだわりが尋常でなく、タイムトラベル先の時代ごとに、それに合わせたドレスを主人公に着せるのだが、その衣装の描写がとにかく細かい。

 ちょっとドジな女の子が主人公で、ひょんなことからいっしょにタイムトラベルするパートナーは、超イケメンでなんでもできるスーパーマンだけど、鼻持ちならない性格で……、という王道の少女漫画のようなキャラクター。

 ベタだけど、完成度が高いから、やっぱりおもしろい。

 こういうのがちゃんとウケて大ヒットしているところをみると、ドイツ人でも根本的な感性は、いっしょなんだなあと思う。

 

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 ポワロもマープルもでてこない作品。

 最近、自分の中で軽いクリスティブーム。

 ミステリとしてどうこうというより、クリスティの人間観に基づく人物描写や、手際の良いストーリーテリングが秀逸で、小説としておもしろいんだよなあ。

 すごいトリックとか、意外な犯人とかはでてこないけれど、序盤のあのなにげないエピソードが、真相でこう使われるのかー!って、もう脱帽ですわ。

 

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

 

 中島らもの中ではそれほどおもしろくないほうかな。

 今はネットでこの手の薬物の知識なんかは手軽にいくらでも仕入れられるけれど、リアルタイムで読んでいたら、違法薬物の入門書として貴重だったかもしれない。

 しかし、中島らものエッセイは何を読んでも、警察の作った清原のポスターで「覚醒剤を打たずにホームランを打とう」と書いてあるネタが出てくるような気がする。

 鉄板ネタなのはわかるが、使いまわしすぎだろう。