朝からすごい試合を見た ついでに最近読んだ本の紹介

朝からすごい試合を見た

 今日は朝一で未明にやっていたドイツスウェーデンの録画を見たんですよ。

 どうせ本気出したドイツがさくっと勝っちゃうんだろうなあっていう軽い気持ちで。

 そしたら、スウェーデンががんばるがんばる、えーひょっとして、ドイツ、グループリーグ敗退?ぐらいのところまで追い詰めてて、最初、ネット見ながら適当に見ていたのに、後半の30分ぐらいからは、目が離せなくなってしまいましたよ。

 そして、ブラジル、コスタリカ戦に匹敵する、ロスタイムの衝撃の結末。

 神試合はどこにひそんでいるかわかりませんね。

 朝からいきなり大興奮ですよ。

 あー、ドイツ、やっぱり普通に優勝しちゃうかもなー。

 私はサッカー限定で、ドイツ代表が嫌いなんですよ。

 昔は強いだけでつまらないサッカーだったから嫌いだったし、今は選手の心技体が、完璧で、組織も完璧、文句のつけようがないから、嫌いなんです。

 似たような理由で大正義ブラジルもあんまり好きじゃありません。

 特に、昔のブラジル代表はキャラが立っている選手が多かったので、なんだかんだいってもブラジルの試合を見るのは楽しみだったんですが、今はそれがいませんから。ネイマールは普通にやっていればうまいのに、やたら演技するから、なんか嫌になってしまったし。

 そんなわけで、今回のワールドカップ出場国でかろうじて優勝できそうで、かつそれなりに好きなチームってぎりスペインぐらいになってしまいました。

 今回のスペインもそこまで好きかというと、微妙ですが。

 いっそ、クロアチア、メキシコ、セネガルあたりが優勝してくれたら、おもしろいんですけれどね。

 

ついでに読んだ本の紹介

 最近読んだ本の紹介。

 前回は小説系が多かったので、今回はノンフィクション系で。

 

  これ、面白い人にはすごく面白いし、興味がない人にはさっぱり、っていうたぐいの本だと思うんですけれど、古今東西の問題解決の手法を図鑑のようにまとめて、その手法とその歴史的意味合いを紹介しています。

 同じ著者の本で、

  こっちも読みました。

 こちらは発想法の本。

 この2冊、従来の問題解決法やアイデア発想法の本と比べて、どこらへんにオリジナリティがあるかというと、著者も本の中で述べているように、こういう本って、学者の研究成果として発想法を紹介するスタイルの学術系か、ビジネスマン向けに手法とその応用例の部分に特化しすぎるきらいのあるビジネス系(別名意識高い系)のどちらかしかなかったんですが、これは、その両方を網羅した欲張りな内容というところですかね。

 読んでいて思ったのは、ようするに問題解決法もアイデア発想法も、膨大な数があるようで、本質はたった一つで、「アウトプットする」→「アウトプットしたものを並べる or  分類する」ということなのだなということ。

 ということは、その気になれば自分なりのやり方を作ることも可能なのではないだろうか。

 まあ、偉大な先人のやり方をそのまま使わせてもらったほうが、役に立つ可能性は高いだろうけれど。

 

  Kindle Unlimitedに入っていたので、どうせ無料だしと思って、なにげなく読んでみたら、これが結構当たりだった。

 もしこれを900円とかで買っていたら、内容の少なさに腹が立ったかもしれないけれど、ページが少ない分、内容が凝縮されていて、しかも子供のお片付けやスケジューリングを例にしてタスク管理のやりかたを紹介しているので、これ以上にないぐらいシンプルで本質的。

 幼稚園児でも可能なレベルのタスク管理でも、実際にできている人なんて、本当に少数だと思うので、これは誰にとっても役に立つ本だと思う。

 

 

囲碁人ブックス やさしく語る 碁の本質

囲碁人ブックス やさしく語る 碁の本質

 

  初心者の私がこんなこといっても、あんまり説得力はないのだけど、良い本だと思った。

 入門者、初心者向けの碁の本って、たいてい詰碁か布石の解説になってしまっていて、それらが大事なのはわかるんだけれど、最初は布石、終盤は詰碁、と使い所が限定的すぎて、なかなか初心者が一番知りたい、ある程度局面が進んだゲームの流れの中で、どう打つのがいいのか、っていう漠然とした疑問に答えてくれるものがあまりないように感じるので、そういう意味でこの本はなかなか良かった。

 

  これは期待はずれ。

 「マンガの描き方本」の歴史の資料として読む分には、あまり類を見ない貴重な本だと思うのだが、本の題名にある「俺がベストセラーを出せない理由」の考察、みたいなものがあまりおもしろくなくて、読み物としてはいまいち。

 余談。この本、電子書籍で買ったのだが、文章がテキストデータではなく、画像扱いになっているので、文字の大きさや行間が調節できず、大変読みにくいのも印象が悪くなった理由。

 電子書籍版を買うのはおすすめできない珍しいパターン。

 

天国に一番近い会社に勤めていた話

天国に一番近い会社に勤めていた話

 

 人気ブログの書籍化。

www.keikubi.com

 ブログを読めばだいたい同じことが書いてあるのだが、お布施のつもりで購入。

 私の中では、ネット黎明期のテキストサイト全盛期から、今まで読んだテキストサイトの中で、短期集中、瞬間最大風速的にすごく面白い記事のあるサイトや、専門家が専門分野を書くような類のネタそのものに価値のあるブログを除けば、質と量、おもしろさや継続性など総合力で考えて、素人のテキストサイトで一番面白いサイトはここではないかと思っている。

 

秘伝エッセイ漫画超絶簡単技法 (池袋マンガ教室スペシャル)

秘伝エッセイ漫画超絶簡単技法 (池袋マンガ教室スペシャル)

 

  これもKindle Unlimitedにあったので、読んでみた。

 無料だと思えばこそ、腹も立たない薄さと内容だが、これも薄いからこそ、本当に必要な情報がコンパクトにまとまっていると言えなくもない。

 実際、「これだけかよ!?」と思いつつも、確かにこれなら自分でも描けるような気がしてくるし、巻末の著者と、実際にエッセイ漫画(「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」でヒットを飛ばした漫画家の宮川さとしとの対談も、エッセイ漫画に大事な(身も蓋もない)ことがズバッと書かれていて、ひょっとしたらすごく実用的な本かもしれない。

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

 

  Kindle Unlimitedに入っていなくても、250円なら十分元は取れるんじゃないかな。

 

 

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

 

  これは小説。

 高野秀行が褒めていたし、題名もおもしろそうだったので、読んでみたのだが、超つまらなかった。

 発表当時は斬新だったのかもしれないけれど、今読むと、いまさらこれ?みたいな話だし、英国風のもってまわった皮肉がすべっていて面倒くさいし。

 翻訳調の文章も読みにくい。

 SFは名作扱いされているものでも、発表当時、発想や世界観で評価されていたものは、その後、それを元に洗練、発展されたものが後世に出回っちゃって、鮮度が落ちてしまってダメになってしまう作品が多いね。

 ミステリだとあまりそういうことを感じることは少ないんだけれど。

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

 

 これも小説。

 ちょっと前にノーベル賞をとったカズオ・イシグロのたぶん日本ではいちばん有名な作品。

 それこそ10年以上前からいつか読もうと思っていて、なかなか読めず。

 ノーベル賞をとってしまうと、それがきっかけで読み始めるのもなんかしゃくだから、とますます手が伸びずに…、みたいに読むのを先延ばしにしていたのだけれど、ようやく読めた。

 「SFの名作」みたいなくくりで紹介されることもあるように、ノーベル文学賞作家だからといって、読みにくくて堅苦しかったり、前衛的でわけがわからなかったりするわけではなくて、普通におもしろい小説でした。

 読んでいればだいたい察しがつくレベルのネタなので、ネタバレとかを防ぐ必要がそれほどあるわけでもないんだけど、それでも全く先入観無しで(といっても私も「SF」という先入観をもって読んだのだけど)、読んだほうが楽しめると思う。

 最後まで、安易な結末で終わらせないあたりは、すごいな、と思いましたね。