今年のJリーグは残留争いが特におもしろい

 今年はあまり書いていないような気がする、サッカーの話題をぐだぐだと。

 

 今年のセレッソ大阪を一言で表すと、「弱くはない」といったところか。

 なかなか勝てないので見ていてイライラするが、かと言って簡単には負けないし、大敗などはルヴァンカップの湘南戦を除けば、ほとんどなかったように思う。

 ACL、ルヴァン、天皇杯と、一発勝負のトーナメントで中途半端なターンオーバーをして敗退しているので、不満がないといえば嘘になるが、好成績をおさめた翌年、成績が急降下する我がクラブなので、今年は残留第一、と考えれば、尹晶煥はまあ、よくやっている方だと思う。

 今年の誤算はなんといってもヤンドンヒョンという大型FWが外れだったことに尽きる。

 年初のゼロックススーパーカップがピークだったな。今思えば。

 おまけに(こちらは全く想定していなかったわけでもないが)、去年大活躍した杉本健勇が覚醒終了。

 例年通り、全く活躍していないわけではないが、メインでやってもらうにはものたりない。

 そして、セレッソ大阪を象徴する選手であるところの柿谷、清武がしょっちゅう怪我をしてなかなか二人そろわない。

 そんなわけで、監督の指向も相まって、今のセレッソは「背の高い選手を揃えて、セットプレーで点を取って、あとは守りを固める」という、上位を狙うには厳しいが、残留を第一に考えると悪くない、しかし応援している方からすると、爽快感の少ないチームになっている。

 新加入の高木俊幸、オスマルはまあ当たりだったので良かったが、今の尹晶煥サッカーで1トップがハズレは今年一年を棒に振る大失敗といってもいい。

 

 他チームに目を向けると、ワールドカップなんてどこ吹く風で、今年のJは話題や見どころが多く、とても楽しい。

 イニエスタトーレスが来るという信じられない僥倖。

 元ブラジル代表のジョーも規格外の活躍を見せてくれるし、なんといってもガンバが弱いw

 その上、まだJ2童貞の名門、横浜F・マリノス様が降格の危機なんだから、ワクワクしないわけがない。

 今年の残留争いの熾烈さは、伝説の2012年以来といっても良い。

 まあ、妥当な線で行くと、降格は柏と長崎の2チームだと思うが、ロマンを求めて、降格は長崎(これはさすがに仕方ない)、横浜F・マリノスの2チーム降格に期待したい(今年はJ1昇格資格のない町田が上位にいるのと、プレーオフのルールが変わり、J1のチームが3チーム落ちることはよほどのことがない限り難しいため)。

 気持ち的には、ガンバ大阪が落ちると嬉しい、と言いたいところだが、実のところ、ガンバ大阪の存在の恩恵を一番被っているのがセレッソなので、ガンバが落ちたら、セレッソ的にも困るのだ。

 ヤンマースタジアム長居を満員にできるカードなんて、大阪ダービー以外、そうそうない。

 たとえ相性が悪くとも、大阪ダービーというのは、セレッソの年間を通した試合のうちで、一、二を争う高揚感の伴う試合であり、これがないシーズンというのは味気ないものなのだと、ガンバが落ちたりセレッソが落ちたりした数年でよくわかった。

 

 昨日、浦和と横浜F・マリノスの試合を見た限り、マリノスは決して降格するほどひどいチームでもなかったので、なんだかんだで盛り返しそうな気はするが、私は後8試合、マリノスの相手チームを応援するつもりだ。

 ちょうど最終節のセレッソ大阪の相手が横浜F・マリノスなのも何かの縁なので、今年はセレッソマリノスに引導を渡せたら、良いシーズンだったと振り返ることができると思う。

 (まあ、そういう試合に限って負けるのが我らがセレッソなのは百も承知だが)

 つまりはそういうことだ。