戸田和幸のトルクメニスタン戦「裏解説」を見た

戸田和幸トルクメニスタン戦「裏解説」を見た

 先に結論を言ってしまうと、見てすぐに、次戦からの有料チケットを買ってしまったぐらいおもしろかったです。

 (しかし、買った後で気づいたのだが、購入してから実際に視聴できるまで、3営業日かかるとかいうネットサービスにあるまじきスピード感。それ、明日の試合に間に合わないじゃないか…)

*追記*  申し込んだ翌日の深夜にはfacebookグループへの参加依頼が来て、承認依頼を出した後、数時間後に、承認されたので、オマーン戦に間に合いました。

 


アジアカップ裏解説

 

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 試合そのものはすでにリアルタイムで視聴していたので、今日は、録画した映像の音声を消して、裏解説と2画面同時視聴しました。

 同じ試合を2回見るのはちょっときついかな?と見る前は思ったのですが、逆に、一度見ていた試合だからこそ、ちょうど推理小説を再読するような、答え合わせ感覚で楽しむことができました。

 

 もうね、なんかエンタメとしての面白さの種類が、普段見ている代表戦と全然違うのよ。

 どちらが良いとか悪いとかじゃなくて。

 私は代表戦の松木の解説も大好きだし、カオスな展開になりがちなアジアカップは、居酒屋解説との相性が抜群で、これはこれで楽しいんですが、こちら裏解説は、どちらかというと、NHKの将棋や囲碁番組をみているような面白さなんですよ。

 ハーフタイムと試合後には、ホワイトボードとマグネットでポジションと戦術の解説をしてくれるんだけど、ボールを持っていない選手がここにいることによって、ここの相手もここに動かざるを得なくなって…みたいないちいち論理的な解説が、まんま囲碁将棋の解説。

 

 例えば、この試合、後半、同点に追いついた大迫のゴールがあったじゃないですか。

 これ、テレビ中継だと、原口のパスがよかったとか、大迫のシュートがこんなふうにうまかったかとか、そういう得点シーンそのものか、せいぜいその1つ2つ前のプレーについての解説なんですよね。

 でも裏解説の方では、前半終了の時点で、原口と長友の位置関係や動き方について、問題点を指摘していたんですよ。

 原口が本来の良さを活かせる使い方をされていないっていうので。

 で、後半になって、まるで監督が戸田の解説を聞いていたかのように、二人の関係性が改善されていて、その結果として、チャンスを作る回数が増え、結果、みごとにゴールにつながっているんですよ。

 ちょっとできすぎじゃないかな?ってぐらい、解説がズバリ的中で、ああ、サッカーの戦術論とかって、後出しジャンケンや結果論ばかりでもないんだな、っていう感動がありました。

 そうなんだよ、せっかくプロの人が解説してくれるんだから、こういうサッカーの「見方」ってやつを教えてほしかったんだよ。

 

 他にも、サッカー中継でありがちな

 ・シュートを打ったら、それがどんなに枠から外れていても、とりあえず積極性を褒める。

 ・やたらとリズムが良いとか悪いとか、流れがどうとかいう雰囲気実況。

 ・試合開始直後、「先制点が重要になってくると思います」とか、セットプレー時に「ここは集中しないといけませんね」みたいな、それ、当たり前だろ的な紋切り型発言。

 こういう「オレでもそのぐらい言えるぞ」的なやつも、この裏解説には皆無です。

 

 実況が、選手のプロフィール情報とか、試合前インタビューみたいな豆知識垂れ流しではなく、今「誰」がボールを蹴って、ボールを受け取ったのは「誰」で、というサッカーを見る上で本当に必要な情報だけを、過不足なくきっちり伝えてくれるのも良かったです。

 これができていない実況のなんと多いことか。

 

 そんなこんなで、これまでのサッカー中継に感じていた不満を、かなり解消してくれる画期的な試みを応援する意味も込めて、今回、有料チケット購入することにしました。

 願わくば、こういう動きが広がって、Jリーグの試合でもこういうのが気軽に楽しめるようになってほしいものです。

 そして、6試合セットのチケットを買ってしまった以上、日本代表には是が非でも優勝してもらわんとな!