お題「#おうち時間」 最近見た映画あれこれと「邦キチ! 映子さん」

お題「#おうち時間

(*はてなブログの企画です)

 

 気がつくと,二ヶ月更新していなかった。

 いかんいかん,せめて月一は更新したい。

 

最近見た映画あれこれと「邦キチ! 映子さん」

 コロナの影響で,サッカーの試合がなかったり,映画館へ行きにくかったりで,普通に自宅にいる時間が増えているので,それに比例して,配信の映画を見る時間が増えています。

 二ヶ月更新しなかったというのもあって,だいぶ溜まってきたので,備忘録も兼ねて。

 

アウトブレイク

アウトブレイク (字幕版)

アウトブレイク (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  まさに今見るのが旬な映画。

 感染症という地味なテーマで,視聴者を退屈させないように,軍隊を話に絡めて,ヘリコプターまで登場させたり,なんとか派手な感じにしようと涙ぐましい努力をしている。

 構成がこれぞ「ザ・ハリウッド」っていう感じで,最後まできれいにまとまっていて,すごく金曜ロードショー的な映画だった。

 

復活の日

復活の日

復活の日

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  これも,いつ見るの?今でしょ?的パンデミック映画。

 字幕戸田奈津子,作曲羽田健太郎,監督深作欣二など,日本映画のアベンジャーズのような超豪華スタッフと俳優と潤沢な予算から生まれた残念感ただよう出来栄えが,いかにも角川映画で,味わい深かった。

 終盤の怒涛の適当な展開はある意味期待通り。

 なんだかんだいっても,お金をかけて作ってるので,それなりに見れる映画になっているのもさすが。

 

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 字幕版
 

  評判が良かったので,見る前から不安はなかったが,本当によくできていて,実写化のお手本のような映画だった。舞台がフランスなのが全然違和感ないんだよな。

 後述する「アメリ」を見て感じたように,少ないフランス映画鑑賞経験から,基本的に日本人は,フランス人とは,わかり合えないんだろうなあとなんとなく思っていたのだけれど,これを見ると,一概にそういうこともないな,と認識を改めることができた。

 映画は地球を救う。

 

アメリ

アメリ(字幕版)

アメリ(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: Prime Video
 

  昔,有名な作品だったので見てみたら,面白い面白くない以前に,何の話なのかさっぱりわからなくて苦痛で数分で投げ出してしまったのだが,その後,今ならわかるかもという根拠のない予感があったので,再挑戦してみた。

 なるほど,こういう映画ねっていう感じでやっと良さがわかった。

 悪い意味ではなくて,とにかくおしゃれでセンスがいい。

 逆に言うとそれだけの映画なので,そこが楽しめないとどうしようもない。

 フランス映画を見る機会がほとんどないから,なおさらそう感じるのかもしれないが,このセンスは,他の国の映画では味わえない。

 パリの街それ自体が最初からオシャレで,そこを撮影しているだけで絵になってしまうので,そもそもずるいというのはあるのだが,そのアドバンテージを存分にいかして作られているので観光地ムービー的な楽しみ方もできる。

 有名な場所が随所に出てくるんで,昔パリへ旅行に行った時のことを思い出して懐かしかった。

 この映画が映像的にうまく演出しているんじゃなくて,パリって本当にそういう街なんだよな。

 そしてフランス人という人種の独特さ,というか変さなんかも含めて受け入れないと,なかなかこの映画を楽しむのは厳しいかな。

 なんかほんとうにつきあうのが面倒くさそうで,共感しにくい人ばっかりでてくるんだもん,この映画。

 たまに見る分には,こういう映画もなかなか良いものだが,フランス映画が,エンタメ映画の世界で,あまり勢いがないのもそういうところなのかもしれないな。

 最近似たような映画ばっかり見ているなとマンネリを感じたときに見ると良い映画かもしれない。

 

 最近,この漫画にハマってしまって,その影響で,私の中で空前の邦画ブームがきている。

 

 

 

 

 

 こちらから一部無料で読めます。 

comip.jp

 

 その影響で見た映画が,上記の実写版シティーハンターであったり,

 

「多動力 The Movie」

多動力 The Movie

多動力 The Movie

  • 発売日: 2019/10/15
  • メディア: Prime Video
 

  これであったりする。

 この映画はすごいよ。

 専門学校の映画学科の卒業制作みたいなクオリティで,なんか見ていてどんどん不安になってくるので,ある意味最後まで目が離せなかった。

 普段見ている映画がなんだかんだいっても,プロがちゃんと作っているんだなあとか,低予算だなんだといっても,「カメラを止めるな」がどれだけレベルが高いのか,とかが,これを見たらよく分かる。

 途中,無理やりホリエモンが一瞬出てくるシーンも含めて,いろいろ見どころの多い映画だった。

 

霊幻道士

霊幻道士(字幕版)

霊幻道士(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 上記漫画の影響は,邦画にとどまらず,アジア映画にまで。

 すごいよ映子さん。

 漫画に紹介されていたので,無性にキョンシー映画を見たくなってしまった。

 さすが,一大ブームを作っただけあって,面白かった。

 私も小学生の時,お札を作ったことあったわw

 

「幽幻道士 キョンシーズ」

幽幻道士 キョンシーズ

幽幻道士 キョンシーズ

  • メディア: Prime Video
 

  その勢いのまま,こちらも視聴。

 今まで知らなかったけれど,霊幻道士は香港映画,幽幻道士は台湾映画だったのね。

 本当は幽幻道士は字幕で見たかったけど,吹替版しかなかったので,しかたなく吹替版で視聴(霊幻道士は字幕版)。

 同じキョンシーものでも,霊幻道士はいかにも香港映画な感じなのに,こちらはより日本人に馴染みやすいテイストを感じて,そこらへんのニュアンスの違いも味わえて面白かった。

 霊幻道士が大人の話なのと違って,主要キャラがほとんど子供というのも,ありそうで意外と少ない年令を問わずに見られる子供向けコンテンツとしても優秀で,日本でヒットしたのも納得。

 当時,幽幻道士は知らなくても,テンテンの名前は知っていたぐらいだもんな。

 どちらの作品もそうだけれど,息を止めると気づかれないとか,両手両足を揃えて動くとか,死体を故郷まで運ぶのが大変なので死体本人を死んだまま動かすという中国的合理主義まで感じさせる理由付けとか,いろいろあるキョンシーの設定がいちいち話と連動していて秀逸。

 随所に中国の伝統的な怪談噺の影響が見受けられて,文化的にも興味深かった。

 ゾンビがすっかりメジャーになった今,中国の映画界に対する影響力が昔より大幅に増したこともあるので,キョンシーが,再評価されて良さそうな気がする。

「大魔界村」と「シャイニング・フォース」を丸一日やっていました

  メガドライブミニを買ってから,セットでこういうムックを買って,

 

メガドライブミニ パーフェクトブック (カドカワゲームムック)

メガドライブミニ パーフェクトブック (カドカワゲームムック)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: ムック
 
BEEP! メガドライブFAN―2誌合体! メガドライブミニ総力特集号― (ATMムック)

BEEP! メガドライブFAN―2誌合体! メガドライブミニ総力特集号― (ATMムック)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: ムック
 

 

 ゲーム雑誌の紹介記事を漁りながら,どのゲームをしようかとあれこれ考えるという,昔ながらの懐かしいスタイルで楽しんでます。

 私的にメガドラ系雑誌は読んでいなかったので,雑誌そのものに懐かしさはありませんが,竹本泉とか九月姫のイラストを久しぶりに見ると,さすがにぐっときました。

 

 2週間ぐらい前に,最初にプレイすることに決めたのが「大魔界村」と「シャイニング・フォース」。

 

 どちらもメガドライブを代表する王道中の王道。

 前者はたしか当時,友達の家でやって,2面までしかいけなかったんじゃないかな?

 後者は完全に初プレイ。

 

 で,昨日,朝からシャイニング・フォースをやっていて,息抜きに大魔界村をやって,気づいたら夕方6時過ぎててビビリました。

 その間,飯も食わず。

 自分にこんな集中力が残っていたんだ,と驚きでした。

 歳を重ねて,一番老化を感じる部分は,個人的には,健康や体力よりも,集中力だったんで,条件が揃えば,まだこれだけ集中することができるんだ,ってちょっとうれしかったり。

 

 結局,夕食を取った後も夜中の1時までゲームを続けて,両方クリアしました。

 (大魔界村は自分の実力でまともにクリアできないのはわかっていたので,メガドライブミニについているセーブ機能を使って,こまめにセコくセーブしながら。それでも普通に手こずる難易度)。

 

 シャイニング・フォース,こんなにハマるとは思わなんだ。

 面白かったわー。

 若い頃やってたら,これ一本でメガドラ信者になって,ファイアーエムブレムを熱くdisってたかもなー,ぐらいの勢い。いやそこまでではないか。

 キャラクターデザインや,当たり前のように多種族共生の世界観が良かった。

 BGMもメガドラっぽいサウンドが良くて,やっぱりCDの生演奏じゃないのは,良いわと改めて思ったり。

  ゲームミュージックはこうでないと。

 

 間接攻撃ユニットが強いのも自分好み。

 難易度的にもかなりゆるく作ってくれていて,最終的にどんなメンバーを選んでも詰む心配はないので,豊富なメンバーを自由に使う楽しみがちゃんとできるようになっている。

 難を言えば,経験値は,敵を倒さないと,ダメージを少し与えるだけではほとんど入らないので,終盤,弱いキャラを1から育てるのが困難,というか事実上無理なところぐらいかな。

 

 ストーリーは「The 日本のRPG」っていう感じで,苦笑させられたけどw 

 調べてみると,ドラクエ4が1990年,ファイナルファンタジー4が1991年,本作が1992年ということで,やっぱりそうか,という感じ。

 悪の手に落ちると大変なことになる秘宝を追いかけて,あと少しで手に入るというところで敵に奪われ,古の魔物が復活してしまうとか,敵の幹部の正体が実の兄で,倒した後は,正気に戻って味方になってくれると思いきや,悪の大ボスの攻撃から主人公を守るために自らの命を犠牲にして死ぬとか,デジャヴ?これ何回目?みたいな展開だらけで,ひねたおっさんからしたら,口が裂けても「ストーリーが良かった」なんて言えないんだけど,まあ,王道は大事ですね。

 

 もうすでに値段の元は十分とったのですが,さて,次は何をしようかな?

「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」見ました

 去年の年末から,わりと頻繁に,映画館で話題作を中心に映画を観ている。

 どれもこれもおもしろく,スター・ウォーズ以外,だいたい当たりだったので,いろいろ感想を書いてみたいという思いもないではない。

 しかし,話題作過ぎてネットに感想や考察が溢れかえっているのを見てしまうと,それとたいして違う感想をもったわけでもない自分がわざわざ書いたりするのもなー,となってしまうので,それらはもう少し時間をおいて,気が向いたら書くかもしれない。

 

 で,今日は,そこまではメジャーでもなさそうな「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を見たので,それについて。

 


映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 予告編

 

 正統派本格ミステリ映画です。

 以上。

 アガサ・クリスティの原作で舞台を現代に移した,っていわれたら,そのまま信じてしまいそうになるぐらい,ベッタベタにクラシックな話。

 人里離れた洋館で起こる事件。

 警察に協力する名探偵(しかも警察は名探偵に頼る頼る)。

 莫大な遺産を残して自殺する富豪の老人。

 遺言状の内容を聞かされて取り乱す一族(遺言状,最高!)

 容疑者は金持ち一族と使用人。

 よくこんなシチュエーションで2020年に,クリスティ原作でもないオリジナルを作ろうと思ったな,最高か。

 

 もうね,ベタすぎて,なまじっか過去にいろいろミステリを見ていると,余計に真相がわからなくなってくるんよ。

 

 ちなみに,主人公の看護師の女の子は嘘をつくと嘔吐してしまうという,ご都合主義的奇病の持ち主。

 ってことは,これ,作り手側は,明らかに観客にフェアにミステリ勝負を挑んできているってことなんだよね。

 主人公が嘘をついているかどうかっていう情報は,作り手の都合次第でうまく隠すことができる要素なのに,わざわざこの映画では,その手を使いませんよって宣言しているわけだから。

 

 (以下,できるだけネタバレしないように内容に触れる)

 自殺したおじいちゃん,推理小説作家っていう設定だから,全部このおじいちゃんが仕組んだ茶番の可能性…ありそう!

 シリーズものでない作品の名探偵は,そもそも本当に名探偵かどうかを疑うのはこの手の作品の鉄則!

 雰囲気だけの無能かもしれないし,実はすべてを仕組んだ犯人って言うのもよくある!でも本当に名探偵だった場合も考えておかないといけないし…。

 いかにも怪しそうな一家の鼻つまみ者のゴロツキ。こいつ怪しすぎ!だから逆に犯人じゃない!?と見せかけて犯人っていうパターンか!?

 おおっと!?まだ始まってそれほどたっていないのに,もう真相を明かしちゃう?あっそうか,結局,映像化しやすい犯人視点からの倒叙ものにシフトするわけね。うんうん,それでもいいよ。

 みたいなところまでで半分ぐらいかな。

 もちろん,このままで素直に終わるわけもなく,予期せぬアクシデントや謎の脅迫者も現れつつ,飽きさせず,最後に見事な着地を決めてくれて,大満足。

 映像化が難しい本格ミステリを高いレベルでしっかり仕上げ,その上,今流行りのアメリカの格差問題や移民問題をまぶして,社会派っぽく肉付けして,ただの娯楽じゃありませんよという目配りまで欠かさない職人技。

 恐れ入りました。

 

 牛丼を食べたくなったから,牛丼屋に行ったら,ちゃんと美味しい牛丼が出てきて満足といったらいいのかな。そういう映画なんで,牛丼を食べたい人は迷わずGo!