新シーズンの始まり NHK語学番組「テレビで中国語」

NHK語学番組「テレビで中国語」を見た。

時間は毎週火曜日22:00から。再放送が金曜日の6:00から。

4月なので、今月から新シリーズだ。

この番組、なかなか良くできていて、結構面白いのであなどれない。

初心者でない人にも楽しめるように、番組構成にひと工夫もふた工夫もしてあって、毎回うならされる。

で、今年の新シリーズだが、出演者のタレント枠が女優の北乃きい

通常、タレント枠の人はまったくの初心者で、視聴者と一緒にゼロから勉強していく、というのが語学番組の王道パターンだと思うのだが(英語は除く)、この人はすでに少しだけ中国語を学習済みなので、最初からある程度中国語に関する知識もあるし、発音ができる。これはちょっと新しい。

そしてもう一点、新しいのが学習用ドラマ。

今回のドラマではなんと、すっかり中国語会話の顔となった感のある段文凝さんが主人公。「テレビで中国語」を段さん目当てに見ている人も少なくないと思うので、この英断には敬意を表したいが、それはともかく。

舞台は中国ではなくて日本(!)。彼女はまだ日本に来たばかりの留学生という設定で、これから日本語学校で日本語を学びにいくところから話が始まるのだ。

日本が好き!

日本が好き!

日本が好き!

日本が好き!

 

普通、この手のドラマは主人公が日本人で、現地へ行って四苦八苦しながら外国語を学ぶストーリーにするのが定石なので、この設定は新しい。いったいどんな風に話が展開していくのか楽しみだ。

さらに、最後の今時の中国事情という定番のコーナーの内容にも驚いた。

一人っ子政策の影響で、最近の若い中国人の中には姓に父親の姓、名に母親の姓を持つ人がいるらしい。

例えば「張」さん(男性)と「文」さん(女性)が結婚して、子どもの名前を「文」にしたので、「張文」さんとか、「陶」さんと「劉」さんが結婚して子どもが「陶劉」さんとかだ。

自分は普段、わりと中国人と接する機会が多いほうだと思うが、こんなケースは初めて知った。

他にも姓が「秘」で名が「密」という「秘密」さん(女性)がいるというのには笑った。

身分証明書の名前欄に「秘密」と本当に書いてあるので、まるで吉田戦車の漫画のようなシュールさだった。

そんなこんなで、今シーズンは近年にない傑作になりそうな雰囲気があるので、今後も注目していこうと思う。

つまりはそういうことだ。