今日もセレッソはまさかの引き分けで、気持ちがささくれだっております。
数字上はともかく、もう優勝の目はなくなったな。
優勝できないまでも、最終節まで優勝争いで盛り上がろうと目論んでいたのに、まったく。
高島俊男「三国志きらめく群像」を読んだ。
蒼天航路を読んだ影響で、久しぶりに三国志ものでも読んでみようかと思って選んだのがこれ。
- 作者: 高島俊男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11
- メディア: 文庫
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あー、こういうやつを小学生の時に読みたかったなあ、っていうぐらい知りたいことがわかりやすく、かつ納得できるように書かれている良書。
正史と演義の違いを紹介、みたいな本は世にわりとあるが、列伝形式でこれだけ多くの人物を、著者の考えも交えて自由に語っているものはなかなかなくて、とてもおもしろかった。
さらに正史や裴松之の注だけではなく、後世の研究や怪しい稗史も含めたさまざまな史料もあわせて検証しているのもいい。
特に、西涼の韓遂、馬騰あたりのくだりや、荊州の劉表やその部下たち、あるいは曹操の奥さんたちに関する考察なんかは、知らないことが多くて勉強になった。
もっと物語終盤の人物も紹介して欲しかったのが、ちょっと残念な点かな。
この本では登場しない、費褘、楊儀、蔣琬、姜維や鄧艾、鐘会、諸葛誕、諸葛恪あたりも著者に語って欲しかった。
そして、この本には、とてもいいことが「はじめに」で書いてある。
漢末三国の歴史はおもしろいが、実は歴史というのは、どの時代もみなおもしろいのである。この本が、ほかの時代のおもしろさにも目をむけるきっかけになってくれればと思っている。
もうね、ほんとうに、これなんですよ。
つまりはそういうことだ。