セガシューズ 山田風太郎「八犬傳」

東京の今朝の地震は久しぶりに地震らしい地震でしたね。

東北の地震を経験していない私にとっては、「大地震」といえば阪神淡路大震災で、それが未明の地震だったこともあって、朝、寝ている時に起こされるものというイメージが強く、だから今回は、「こいつは来たかな!?」と思ってしまいました。

しかしながら、あの程度の揺れでは、私を布団から追い出すにはまだまだ不十分で、枕元のスマートフォンをチェックするほども覚醒することなく、すぐに二度寝してしまいました。

おはようございます。

身体が地震に慣れすぎてしまうのも良し悪しだと思いました。

私は元気です。

セガシューズ

ツイッターより。

なんという欲しいけど使い道が思いつかないアイテムでしょう。

特にメガドライブの芋臭いことと言ったら。

素敵です。

メガドライブといえば、ファミコンのピコピコ音でもスーパーファミコンのすこし柔らかめの音でも、CDの生音でもない、どんなゲームを移植してもBGMはメガドライブテイストになってしまう、あのメガドライブ的としか言いようのない無骨で独特のガリガリとしたサウンドが懐かしいです。

 

山田風太郎「八犬傳」 

kindleで通勤中に読み進めてようやく読了。

実は南総里見八犬伝は序盤しか知らなかったので、山田風太郎のやつならおもしろいだろうと思って手にとった。

中身は確かに「八犬伝」なのだが、実は式亭馬琴の「八犬伝」といい意味でちょっと違う。

読んでいていちいち感心させられる超がつくほどの傑作で、並の作家ならこれが代表作になってもおかしくないぐらいの作品なのに、他に傑作が多すぎて、これがたいして有名ではないのが山田風太郎のすごいところ。

恐れ入りました。

八犬傳(上)<八犬傳> (角川文庫)
 

 

八犬傳(下)<八犬傳> (角川文庫)
 

 簡単に言うと、式亭馬琴の「南総里見八犬伝」を山田風太郎が忠実に翻案したものがAパート(虚)、式亭馬琴が「南総里見八犬伝」を執筆する過程を、葛飾北斎渡辺崋山山東京伝など当時の有名人と絡めながら描くのがBパート(実)で、ABが交互に語られ、やがてその2つの虚実が、終盤入り混じっていく、という構成。

作中でも語られるようにもともとの「南総里見八犬伝」が終盤にいけばいくほど、つじつま合わせが多くなってつまらなくなるので、ただ八犬伝を読みたい、知りたいというだけならこちらを読んだほうが楽しめるだろうし、その上、式亭馬琴の物語がそれに輪をかけて面白く、ちょっとした大河ドラマ的で最後まで読むとしんみりしてちょっとした感動を覚えてしまう。

ちなみにこの作品は山田風太郎にしてはめずらしくいわゆるミステリ的しかけはありません。

まあ、この物語の構成そのものがそうといってしまえば、そうなのだけれど。

長いけれど、読んで良かった。

つまりはそういうことだ。