安田靫彦展@東京国立近代美術館

 若冲展は、平日でも混雑が尋常ではなさそうなので、行くのを断念しました。

 馬鹿みたいな混雑の中、何時間も延々ならんで、遠巻きから周りからプレッシャーを受けながら絵を見るために、入場料を払って、時間と体力を浪費するのは馬鹿馬鹿しいので。

 いいかげん日本の美術館も、人気展に関しては予約制やたとえば2時間毎の入れ替え制を検討するべきではないかと思います。

 

 それはさておき、先日、安田靫彦(ゆきひこ)展を見に、竹橋の東京国立近代美術館に行ってきました。

 こちらは本当に空いています。

 

 

yukihiko2016.jp

 

 安田靫彦という名前を知らなくても、絵を見れば、日本人なら日本史の教科書などで、だれもが一度は見たことがあるはずです。

 

 私も昔、日本史の資料集などを見て、てっきり同時代の人が描いた絵だと思っていたのに、実はこの人の作品だったというものがいくつかありました。

 

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 「黄瀬川の陣」 なんか見覚えあるでしょ?

 

 透明感があって、色使いも綺麗な上品な絵が多く、良かったです。

 そして、さすが国立の美術館だけあって、今回の特別展だけを見て帰るのがもったいないぐらい、常設展にも豪華な傑作が揃っていますので、こちらもいっしょに回るとさらに満足度が高くなると思います。

 日本の近代絵画というのもなかなか良いですね。

 私は現代美術までいくと、わけがわからなくてなにが良いのやら、という感じなのですが、明治、大正、昭和の戦後あたりまでなら、日本のものも結構好きなのが多いので、この美術館の常設展はここへ来るたびに、特別展を見るついでに、毎回見ています。

 この安田靫彦展、5月15日までですので、もうすぐ終わります。

 若冲展も良いのですが、これも良いですよ。