ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館へ行ってきました。

 先週の土曜日、ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館へ行ってきました。

 初日です。

 同じ東京都美術館でやっていた若冲展は、常軌を逸した混雑と聞いて断念したのですが、こちらは会期が長いこともあってか、比較的すいていました。

 初日でも朝一に行ったら、並ばずに、ゆっくり見ることができました。

 

www.pompi.jp

 

 

 ポンピドゥー・センターというのはフランスの文化施設で、今回の展示はその中の近代美術館所蔵のものです。

 行って、そこで上映されていたポンピドゥー・センターのビデオを見て初めて気づいたすが、ここ、昔旅行で行っていました。

 すっかり忘れていました。

 その時はそんな有名な施設だとは知りもせずに、ガイドブックに導かれるままなんとなく行ったのですが。

 どうりで、なんとなく見たことがある作品が多かったわけです。

 今回の展示は1作家1作品でしたので、いろんな作家を一度に観られてお得といえばお得ですし、逆に個々の作家の印象が、薄くなってしまうのが欠点といえば欠点です。

 作品の時代的には近代。

 印象派のような誰が観ても綺麗だと思う作品の時代の少し後、フォービズムから少しずつ個性が前面に出てくるになってきて、ピカソのようなわかりにくいものを経て、少しずつ概念的なものが増え、やがてわかる人にしかわからない現代美術になる一歩手前ぐらいの、私にとっても楽しめる範囲のギリギリか、もうついていけないと思ってしまうような作品までありました。

 ピカソマティスの有名な絵があるので、それだけでも充分価値があったのですが、それ以外で、久しぶりにシャガールマリー・ローランサンを見ることができたのが、個人的には嬉しかったですね。

 なにより、空いていたのが良かったです。

 今回の展示会で来ている作品群も、美術史に名を刻む一級品ばかりで、格的に決して若冲にひけをとるものではないのに、この差はいったいなんなんでしょうね。

 まあ、そんなわけで、もし興味があったら行ってみてはいかがでしょうか。

 つまりはそういうことだ。