近所に新しいラーメン屋ができていたので、ものは試しと行ってみました。
豚骨ラーメンと書いてあったので期待したのですが(豚骨ラーメン好きなので)、中に入ると店員が中国人…。
外見はよくある普通のラーメン屋さんにもかかわらず。
これはヤバそうだな…。
嫌な予感がしましたが、近所のネパール人のやっているカツ丼屋のカツ丼はうまいし、大丈夫だと自分に言い聞かせて、一番オーソドックスなラーメンと餃子のセットを注文。
餃子は水餃子で、そこらへんは中国人のお店っぽくて良かったのですが、問題はメインのラーメン。
最近はめっきり少なくなった、日本人がやっている中華料理屋さんのラーメンのような、普通のラーメンでした。
いろいろなメニューがある中華料理屋さんでこのラーメンなら、まだありかもしれませんが、ラーメン屋さんでこれは厳しい。
量は多くもなく少なくもなく、値段も高くもなければ安くもなく、肝心の味も、可もなく不可もなく。
せめて、具が馬鹿みたいに多いとか、激安とか、他のラーメン屋では入っていないような具があるとか、個性があれば良かったのですが、あまりにも平凡。
これは厳しいな、と思いながら食べていると、床をすごいスピードでゴキブリがよこぎったので、笑ってしまいました。
だめだこりゃw
もう行きません。
アルチンボルド展@国立西洋美術館に行ってきました
自分的にタイムリーだったので、行ってきました。
なぜタイムリーかというと、ちょうど最近、この本を読んでいたから。
世界史史上、トップクラスにカッコイイ国名の「神聖ローマ帝国」。
しかしその実態はグダグダで、「神聖」でもなければ、「ローマ」でもなく、「帝国」ですらないという最高にイカしたこの国の歴史を、ヨーロッパの中世史がさっぱりわからなかった私にもわかりやすく解説してくれた良い本でした。
おかげで、ようやくドイツ周辺の中世史が、少しわかってきました。
で、この本に出てくるハプスブルク家のフェルディナンド1世、マクシミリアン2世、ルドルフ2世の時代の宮廷画家だったのが、このアルチンボルドなんですね。
ちなみに日本で言うと、ちょうど戦国時代。
本人の名前より、作品の方が有名な人だと思いますが、これだけまとまった作品を見られる機会はそうそうありません。
作風からどうしてもその奇想に目を奪われてしまうのですが、そのアイデアを形にする確かな技術がみどころでしょう。
植物や動物などの描写の一つ一つがとにかく精密で美しい。
当時から、彼の作品は人気があったので、追従者も出てきて、そういう人たちの作品も、今回いっしょに展示してあったのですが、同じような絵なのに、アルチンボルドの作品の方が圧倒的に魅力的で、実力の高さを改めて実感しました。
こんな美術展、たいして混んでいないだろうと思っていたのに、意外に人が多くて、そこそこ混雑していました。
常設展でこの美術館をデザインしたル・コルビュジエの展示も少しやっていたので、それもあるのかな?
国立西洋美術館といえば、いついってもガラガラで快適だったのに、世界遺産登録されて以来、他の上野公園の美術館同様、普通に土日は混雑するようになってしまい、改めて世界遺産のご利益を思い知らされた形です。
そりゃどこもかしこも、登録したがるわけだわ。
確かにこの美術館、外見だけではなくて中もちょっと変わっていて、ぐるぐるぐるぐる螺旋状に回りながら、鑑賞していくというちょっと不思議な美術館になっています。
このアルチンボルド展、どちらかというと王道というよりはイロモノ系ですが、その分、予備知識無しでも、素直に楽しめます。