実写版「魔女の宅急便」を見た。
水滸伝の男の世界に疲れてきたので、ちょうど12月にアマゾンプライムビデオに追加されたばかりの、「魔女の宅急便(実写版)」で癒やされようと考え、視聴。
ちなみに私が宮崎駿の作品で一番好きなのが、「魔女の宅急便」なので、アニメ版は覚えているだけで3回は見ております。
実写版「魔女の宅急便」予告編初公開! 主題歌は倉木麻衣 #Kiki's Delivery Service #movie
この作品、あの名作邦画プレゼン漫画、「邦キチ! 映子さん」の記念すべき第一話で取り上げられた伝説の作品だったので、前から見たいと思っていたんですよね。
(追記 コメント欄でご指摘いただきましたが、監督は清水崇でした。「崇」という字の監督が二人いたなんて、思いもしなくて…)
ちょうど最近、この監督が撮った「妖怪大戦争」というクソつまらない映画を見ていたので、一抹どころではない不安がありました。
しかも、舞台がなぜか現代の日本になっているということで、地雷臭がプンプン。
だからこそ見ようと思ったんですけれどね!
しかし、ハードルを下げきった状態での視聴だったこともあってか、意外にも、普通に見られるデキで、そんなに悪くありませんでした。がっかり。
香川県の小豆島というロケ地も、雰囲気が作品と合っていて、なかなか良かったと思います。
キキ役は、ドラマ「トクサツガガガ」で特撮好きのお姉さんをやっていた小芝風花。
なかなかはまり役だったと思います。声も、アニメ版とそっくり。
キキのお母さんが宮沢りえ。久しぶりに見ましたが、魔女っぽさは確かにあります。
ストーリーは原作準拠ということで、アニメ版とメインストーリーは大体同じなのですが、発生するイベントが微妙に違っています。
「邦キチ! 映子さん」でも取り上げられていたように、トンボが子供のカバを載せたゴムボートから、岩場へジャンプするやけくそ気味なアクションシーンや、マツコ・デラックスっぽい人が土砂降りの中、ソウルフルな歌を絶唱する場面などが、この映画で一番盛り上がるところだと思うのですが(たぶん)、そういうキャッチーな部分以外にも、アニメ版と違うところはいろいろあり、その違いを楽しむことができました。
こちらでは、魔女という存在に対する、村の人たちの悪意みたいなものが、ちゃんと描かれているので、アニメ版よりも、キキが飛べなくなってしまった理由が、よりわかりやすく、説得力をもっているようにすら思えました。
クソ映画というほどつまらなくもないので、興味本位で見るには物足りないし(「邦キチ! 映子さん」での扱い方はちょっと悪意がありすぎだと思いますw)、かといってアニメ版を見たあとで、わざわざ見る必要があるほどおもしろいのかと言うと、そこまででもないので、なかなか難しいところなのですが、気になるなら、見てもよいのではないでしょうか。
(豆知識)ちょい役で、無駄に、浅野忠信も出ています。