最近、CCNAという、ITのネットワークに関する資格に合格しました。
資格らしい資格は、2015年の末頃に合格した宅建士以来ですので、5年ぶりぐらいの資格取得になります。
時間がたつのは早いですね。
私の宅地建物取引士証に燦然と輝く
「東京都知事 舛添 要一」。
結局、取得してから、使うことはほぼないまま、転職して、今、ITのお仕事をやっているわけですが、面接の際、「すごいですね!」と言ってもらえる程度の役にはたっております。
せっかくですので、備忘録も兼ねて、合格のためにどんなことをして、実際の試験はどうだったかなどを簡単に書き残しておこうと思います。
わりとギリギリの点数で合格でしたので、あまり偉そうなことは言えないのですが、このぐらいのやり方でも、一応合格は可能だという参考にしていただければと。
ちなみにスコアは、合格点が825点で、自分の得点が842点です。
学習期間は数年前に少し勉強したことがありましたが、ほとんど身についていなかったので、実質3ヶ月ほど。
まず、勉強法。
主に使ったのは、定番のPing-t。
有料会員になって、問題を繰り返し解きました。
CCNAの問題は、全部で1000問弱ぐらいあるんですが、全問3周ぐらいはしたと思います。
その中でもピックアップ問題は、全て2連続で正解できるまで、何度も繰り返しやりました。
ただ、本番の試験とは、文章の表現(ひどい翻訳文)や、問われるポイントが、違っていたりするので、正解した問題も含めて、間違いの選択肢はなぜ間違いなのかなど、解説を確認して、答えではなく内容をしっかり理解することが大事だと思います。
ただ漫然と、同じ問題を繰り返し解いていると、答えだけ覚えてしまうおそれがありますが、CCNAは暗記で済む知識問題だけでなく、考えないといけない分野もありますので。
で、Ping-tの解説を読むだけでも、だいたいことたりるのですが、それだけだと理解しにくい場合や、特定の分野だけ体系的に確認しておきたい場合は、こちらを使いました。
いわゆる白本。わからない用語などを、巻末の索引から引いて参照するなど、辞書的に使っていました。
私は普段は、電子書籍派なのですが、勉強の為の本は、紙が良いです。
テキストを読んで、大事だと思ったところには蛍光ペンで線を引く、Ping-tを解いて間違えたところは、解答の解説文をレポート用紙にまとめ直す。
それら、まとめたものを定期的に復習、と結構アナログな、昔ながらの勉強法でやっていました。
同じく、Ping-tの解説だけでは足りないときの参照先として、以下のサイトも参考にしました。
無料とは思えないクオリティです。ただ、私は本のほうが良かったので、あまり使いませんでしたが。
本番の試験は、PC上での試験となり、一度答えを入力してしまうと、後戻りできない形式なので、時間配分ができないのが厳しかったです。
一応、後何分あり、全体の103問中、現在何問目という表示は出るのですが、試験のテクニックとして定番の、簡単な問題からやって、時間がかかりそうな問題は後回しにする、ということができないので、非常に厳しかったです。
残り何問あるかわかっても、後ろに控えている問題の中で、時間をかけて考えないといけない問題が何問ぐらいあるかわからないから、ペース配分のしようがないんですよね。
かなり焦りました。仕方ないので、少しでも時間を稼ぐため、時間をかけたからといって正答率があがるわけではない知識問題は、わかってもわからなくても、ほぼ一瞬で答えていました。
そしてこれは良し悪しだと思うのですが、問題文をしっかり読まないと正解を導き出せず、考える時間が必要で、しかも難しそうな問題は、最後に時間切れになって、確実に正解できる問題を残してしまうリスクを考えて、問題を解くのをあきらめて、適当な選択肢を選んで捨てたりもしました。
結局、10分ほど余ったので、それがうまくいったとはいえなかったのですが、あの状況下では、それが自分にとっての最善の戦略でした。
試験は、この後戻りできない問題形式のため、時間配分が苦しくて焦るのと、できの悪い翻訳ソフトで翻訳したかのような問題文に苦しめられますので(何度読んでも何が書いてあるのか理解できない問題文もありました)、たぶん本番の点数は、Ping-tなどで練習している普段の実力より1割ぐらいは落ちるつもりで、しっかり勉強しておいたほうが無難です。
これから受ける人へのアドバイスとしては、サブネットの計算は、早く、確実にできるようにしておくことが大事です。
ここは、訓練すればするほど、解答スピードが上がりますので、努力が反映されやすいですし、この分野で難問を作るのは限度がありますので、出れば、ほぼ確実にとれます。実際、今回、数問出ました。
時間を稼ぐ意味でも、この分野は大事です。
他では、ルーティングのような重要な分野の出題が多いのでしっかり勉強するのは当たり前として、問題集などでは、そこまで比重が高くない(問題数の少ない)、Cisco DNA Centerやワイヤレス関係などの最新の技術分野の知識を問う問題が、結構たくさん出てきました。
こういうのは、知っているか知らないかだけですので、この分野は特に、問題数が多くないからと軽視せずに、しっかりやっておいたほうが良いと思います。
久しぶりの資格試験でしたが、受験料も高額(37,000円ぐらいする)でしたので、一発合格できて、本当に良かったです。
なにより、もう勉強しなくていいという、開放感が最高です。