トップガン 今年も「来る」を見る

トップガン 

先日、初めてトップガンを観ました。

 


www.youtube.com

 

 公開当時、映画を当時ほとんど見なかった私が、なんとなく「つまらなそうな映画だな」と思った記憶があったのですが、今回実際見て、やっぱりつまらなかったので、数十年かけて答え合わせができた満足感はありました。

 

今年も「来る」を見る

 12月に入り、クリスマスシーズンなので、クリスマス映画といえばこれだろう、というわけで「来る」を再視聴しました。


www.youtube.com

 

 映画初視聴後、原作も読んだのですが、映画の方が良かったです。

 小説ではバケモノの正体が明らかになっていたり、映画では描かれていない人間関係がわかったりして、これはこれで、面白かったのですけれど、こういう話は、あんまり理詰めで恐怖の正体が理解できるよりも、なんだかよくわからないけれど、とにかく来るんだよ!なんかわからんけど、人が死ぬんだよ!という勢いがあったほうが、バケモノの超越感があって、良いと思いました。

 

 この映画、もう最初から最後まで、シーンの一つ一つが好きすぎて、どこが面白いとか、どこが良いとか、取り出して説明するのが難しいので、とにかく騙されたと思って見てほしいです。

 

 私はブルーレイの豪華版を買ったので、原作者と監督のインタビューを見たのですが、初めてこの映画を見たときに思った「これを作った人は、親戚づきあいとか結婚式とか大嫌いなんだろうなあ」という印象が、正しかったことが裏付けられていて、満足でした。

 

 クライマックスのシーンのお祓いフェスに登場する各種霊媒師達には、少なからず本職の人も混じっていたようで、それがあのリアリティにつながっているのかと納得したり。

 

 とにかくこの映画、荒唐無稽な話なのに、凄く世界がリアルなんですよね。

 

 法事のうんざりする空気感とか、結婚式の茶番感とか、イクメン君の薄っぺらさとか、シングルマザーの困難と追い詰められっぷりとか、すごく社会の嫌な部分が生き生きと描かれていて素敵です。

 

 他にも、松たか子が悪霊との対決前、時間つぶしにスマホゲームで遊んでいるシーンとか、巫女に着替える前の女子高生がお互いに写メをとりあって、キャッキャしているシーンとか、霊能力者も、普段は普通の人と変わらぬ生活をしている普通の人なんだって言う感じが何度見ても良いです。

 

 原作は続編もあるみたいですし、松たか子の活躍をもっと見てみたい気持ちもないではないのですが、映画はこれできれいにおわっているので、無理に続編を作っても、二番煎じにしかならないだろうから、作らなくてもいいかな。