今年のM1を採点したので、メモとして。
私はTHE MANZAIも年初のお笑い番組も見ない人なので、お笑いが好きなのではなくて、コンテストとしてのM1が好きなのだと思います。
極論をすれば、漫才が見たいんじゃなくて、審査員のコメントを聞きたくて番組を見ている感じ。
そして、審査員が採点する前に自分でも評価してみて、彼らと一致するところと相違するところ、評価ポイントなどの答え合わせをするのが面白い。
歌番組とかでも、そういうの、あったら面白いと思うんですけれどねえ。プロがプロをガチで評価して順位をつけるようなやつ。
評価は10点満点で。
1,モグライダー 6
2,ランジャタイ 4
3,ゆにばーす 7
4,ハライチ 8
5,真空ジェシカ 8
6,オズワルド 8.5
7,ロングコートダディ 8
8,錦鯉 7
9,インディアンス 6
10,もも 6
決勝
インディアンス 6
錦鯉 7
オズワルド 7
総評としては、全体的にレベルは高かったけれど、天井は低かったかなと言う感じ。M1再開後の第11回大会以降は、ミルクボーイが優勝した回を除き、ほとんど毎回そうといえばそうなんですが。
これは仕方ないことなんですが、後ろへ行くほど、場が温まってきて、笑いをとりやすくなるから、順番が後ろのほうが圧倒的に有利なんですよね。
審査員の点数も、後ろへ行くほど甘くなる傾向がありますし。
今回のように実力が拮抗していると、なおさらその傾向が顕著で、前半のコンビたちは少し気の毒に思いました。実際、決勝に残った組は6番目以降ばかりでした。
それから、これもレギュレーション上、仕方ないんですが、本来一番盛り上がるはずの最終決戦は、たいていの組が一回目ほど面白くない。今回は特にそうで、決勝の3組しか見ていない人は、「今年のM1もつまらなかったな」と思いかねないぐらいのレベルでした。悪い意味で、今年の決勝は、みんな「誰が優勝か予想できなかった」のではないでしょうか。
私はM1を見て、「あ、これは新しい、面白い」と思ったコンビは、大会後、Youtubeでもう一度見直したり、過去の他の作品を探して見たりするんですが、昔は毎回、そういうコンビが1~2組ありました。
でも、M1再開後の2015年の第11回以降は、そう思うほどのコンビはほとんどいません(ミルクボーイ1組だけです)。
M1を見る楽しみの一つとして、新しいお気に入りのコンビを見つけるというのがあるのですが、今回もそういうコンビは見つけられなかったのは残念でした。
今年初出場のコンビに、もうちょっとで化けそうなコンビも何組もいましたので、来年に期待します。
(追記)
純粋にお笑い番組として、M1直後に放送していた「くりぃむナンタラ」の「次の審査員は俺だ-1グランプリ」の方が、何倍も面白くて、声出して笑ってしまいました。