柳澤 健「1964年のジャイアント馬場」

 週末は、ほとんどの時間、これを読んで過ごした。

1964年のジャイアント馬場

1964年のジャイアント馬場

 

 アマゾンプライムビデオの「有田と週刊プロレスと」もシーズン3まで続き、プロレス初心者の私でも、さすがに予備知識がかなりついていたのもあって、たいへん面白く読むことができた。

 馬場の全盛期あたりは、時代的に「有田と週刊プロレスと」で語られる範囲からはずれているだけに、これを読んでいなかったら、ジャイアント馬場というプロレスラーの真の優秀さ、偉大さを知らないままだっただろう。

 人柄や性格は、イメージ通りのいい人だったんだな、というのが確認できたのもよかった。

 誰が書いたものを読んでもだいたい、あまり好意的に書かれない力道山と対照的にw

 

 本書でたびたび強調されていることの一つに、馬場は運動神経抜群で、アスリートとして極めて優れていたというのがある。

 もともとプロ野球選手だったぐらいだから、当然といえば当然なのかもしれないが、そうなると、自分の中でのお決まりのパターンで、もし、生まれた時代が違って、しかも馬場がサッカーをやっていたらどうなったんだろう、ということを妄想する(ちょうど最近、ウサイン・ボルトが練習試合とはいえ、なかなかいいゴールを決めていたし)。

 馬場の規格外の身長を活かせるポジションといえば、キーパーかセンターバック、あるいはセンターフォワード

 キーパーなら、日本のゴールマウスは10年ぐらい安泰、センターバックでもいい。

 北欧のチームにも負けない長身がいてくれれば、敵のセンタリングなどでの競り合いで、どれだけ心強いか。

 そして、日本で慢性的に不足している、センターフォワードの適正がもし馬場にあれば、ひょっとして、和製イブラヒモビッチみたいになれたかも?

 それ、最高じゃないか。

 そういうラノベだめかな。

 高校の野球部で、練習をしていた馬場正平は、デッドボールを頭に受けて、気を失い、目覚めると、そこは2002年、彼が倒れていた場所は、サッカー部が練習していたピッチの上だった…。

 高校を卒業後、アルビレックス新潟に入団、ワールドカップ直前で日本代表に選ばれ、シンデレラボーイと呼ばれw、ジーコジャパンの救世主となってワールドカップで大活躍するジャイアント馬場w

 まあ、そうなると、歴史改変で、馬場が代表に選ばれた分、ポジション的にメンバーから外れるのは巻だなw

 

 面白そうじゃないか。

 読みたい。

 オーストラリアのビドゥカにだって高さ負けしない!

 QBKの悲劇だって、馬場の活躍でなんとかする!

 書名は「2006年のジャイアント馬場」でw

映画「若おかみは小学生!」見ました

映画「若おかみは小学生!」見ました

 今、ネット各所で絶賛盛り上がり中の「若おかみは小学生!」を見ました。

 

www.waka-okami.jp

 

 「万引き家族」や「映画を止めるな」といい、今年はそんな大作でもないのに口コミで盛り上がる系の映画が多いような気がしますが、気のせいかな。

 脚本がガルパン聲の形の吉田玲子だったので、まあ間違いないだろうと思っていたのですが、手堅く良かったです。

 よくある話なので、ネットの評判で、見る前から過度にハードルを上げすぎないほうがいいとは思います。

 もしかしたら今年のアニメ作品ではナンバー・ワンになるかもしれないけれど、日本映画全体からしたら、いくつかある優秀な作品の一つぐらい。

 わずか90分ほどの映画なのに、そう感じさせないほど中身のつまったよくできた映画でした。

 

脚本について

 私は見ながら、以前読んだこの本↓

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

 

  のことを思い浮かべて、今はこういう場面で、この場面にはこういう意味があって、そろそろ次はこういう展開が来るはずで…、というようなことを考えて先を予測しながら見ていたのですが、あまりにもそのままだったので、びっくりしました。

 まるでこの本をなぞって、脚本を書いたのかな?と言いたくなるぐらい。

 やっぱりこの本、すごいわ。

 もちろん、セオリーを守れば何でも傑作になるってわけでもないので、スタッフがすばらしいのは言うまでもないのですが。

 ガルパンなんかも見てて、こっちが恥ずかしくなるぐらいベタな王道でしたし、おもしろくするために大事なのは大枠ではなくて、ディティールなんでしょうね。

 この本を教科書に脚本を教える教室がもしあったら、その教材にぴったりな映画だと思いました。

 実際これで、面白くなって、多くの人の心を動かすのに成功してるわけですからね。

余談

 これは批判とかではなくて、素朴な疑問なんですが、この映画、登場人物が洋服を買いに行って、色んな服をあれこれ試着する、ファッションショーみたいなシーンがあります。

 よくあるシーンっちゃあ、よくあるシーンなんですけど、

 このシーン、いるのかな?

 たった90分しかない映画でここで尺をとるほど重要なのかな?

 あることによってどういう効果があるんだろう?

 なかった場合、作品からどういう要素が失われてしまうんだろう?

 いろいろ考えてみたのですが、自分の中で納得いく回答が出せませんでした。

 これが、もっと大きなお友だち向けの萌アニメとかなら、ファンサービス的な意味で、こういうシーンを入れるのはわかるんですよ。

 そういうシーンのあるアニメなんていくらでもあってめずらしいものでもないし。

 でもこのアニメの対象とする客層や、厳しい時間制限の中、これを入れる意味ってあったのかな?

 それならもっと終盤にシーンを増やしたほうがよかったんじゃないかな?

 とか思ってしまいましたが、どうなんでしょうね。

 ものすごくがっちり作り込まれている作品なだけに、余計に気になってしまいました。

 

最後に

 なんか斜めに見たような感想ばっかり言っているような気がしますが、そういう映画だとわかっていても、普通に泣けました。

 序盤の展開からして、そらわかってても泣かされるわな、というやつです。

 ずるいわ、これはw

今年のJリーグは残留争いが特におもしろい

 今年はあまり書いていないような気がする、サッカーの話題をぐだぐだと。

 

 今年のセレッソ大阪を一言で表すと、「弱くはない」といったところか。

 なかなか勝てないので見ていてイライラするが、かと言って簡単には負けないし、大敗などはルヴァンカップの湘南戦を除けば、ほとんどなかったように思う。

 ACL、ルヴァン、天皇杯と、一発勝負のトーナメントで中途半端なターンオーバーをして敗退しているので、不満がないといえば嘘になるが、好成績をおさめた翌年、成績が急降下する我がクラブなので、今年は残留第一、と考えれば、尹晶煥はまあ、よくやっている方だと思う。

 今年の誤算はなんといってもヤンドンヒョンという大型FWが外れだったことに尽きる。

 年初のゼロックススーパーカップがピークだったな。今思えば。

 おまけに(こちらは全く想定していなかったわけでもないが)、去年大活躍した杉本健勇が覚醒終了。

 例年通り、全く活躍していないわけではないが、メインでやってもらうにはものたりない。

 そして、セレッソ大阪を象徴する選手であるところの柿谷、清武がしょっちゅう怪我をしてなかなか二人そろわない。

 そんなわけで、監督の指向も相まって、今のセレッソは「背の高い選手を揃えて、セットプレーで点を取って、あとは守りを固める」という、上位を狙うには厳しいが、残留を第一に考えると悪くない、しかし応援している方からすると、爽快感の少ないチームになっている。

 新加入の高木俊幸、オスマルはまあ当たりだったので良かったが、今の尹晶煥サッカーで1トップがハズレは今年一年を棒に振る大失敗といってもいい。

 

 他チームに目を向けると、ワールドカップなんてどこ吹く風で、今年のJは話題や見どころが多く、とても楽しい。

 イニエスタトーレスが来るという信じられない僥倖。

 元ブラジル代表のジョーも規格外の活躍を見せてくれるし、なんといってもガンバが弱いw

 その上、まだJ2童貞の名門、横浜F・マリノス様が降格の危機なんだから、ワクワクしないわけがない。

 今年の残留争いの熾烈さは、伝説の2012年以来といっても良い。

 まあ、妥当な線で行くと、降格は柏と長崎の2チームだと思うが、ロマンを求めて、降格は長崎(これはさすがに仕方ない)、横浜F・マリノスの2チーム降格に期待したい(今年はJ1昇格資格のない町田が上位にいるのと、プレーオフのルールが変わり、J1のチームが3チーム落ちることはよほどのことがない限り難しいため)。

 気持ち的には、ガンバ大阪が落ちると嬉しい、と言いたいところだが、実のところ、ガンバ大阪の存在の恩恵を一番被っているのがセレッソなので、ガンバが落ちたら、セレッソ的にも困るのだ。

 ヤンマースタジアム長居を満員にできるカードなんて、大阪ダービー以外、そうそうない。

 たとえ相性が悪くとも、大阪ダービーというのは、セレッソの年間を通した試合のうちで、一、二を争う高揚感の伴う試合であり、これがないシーズンというのは味気ないものなのだと、ガンバが落ちたりセレッソが落ちたりした数年でよくわかった。

 

 昨日、浦和と横浜F・マリノスの試合を見た限り、マリノスは決して降格するほどひどいチームでもなかったので、なんだかんだで盛り返しそうな気はするが、私は後8試合、マリノスの相手チームを応援するつもりだ。

 ちょうど最終節のセレッソ大阪の相手が横浜F・マリノスなのも何かの縁なので、今年はセレッソマリノスに引導を渡せたら、良いシーズンだったと振り返ることができると思う。

 (まあ、そういう試合に限って負けるのが我らがセレッソなのは百も承知だが)

 つまりはそういうことだ。