「M-1グランプリ2023」  採点表

 今年も採点表を残しておきます。

 点数は先入観を持たないように審査員が点数を付ける前に採点しています。

 10点満点です。

 

1.令和ロマン 6

2.シシガシラ 8

3.さや香 7

4.カベポスター 6

5.マユリカ 7

6.ヤーレンズ 8

7.真空ジェシカ 6

8.ダンビラムーチョ 3

9.くらげ 3

10.モグライダー 3

 

最終決戦

1.令和ロマン 7

2.ヤーレンズ 8

3.さや香 7

 

番外

審査員 海原ともこ 5

 

 シシガシラをちょっと高くつけすぎましたね。見ていて、点数が伸びないであろうことはわかっていたのですが、それにしてもここまで審査員の点数が低く出てしまうとは。

 静かに、でも少しずつジワジワ来る感じが好みでした。

 爆笑をとるというよりもあまりにもおっしゃることがごもっともなことが続いて、だんだん面白くなってくるという。

 批評精神のある笑いというのは勢いが出にくくて賞レースでは不利ですね。同じハゲネタでもトレンディエンジェルのものより好きでした。

 

 漫才ですのであくまで「笑い」という形で表現していますが、近年のなんでもかんでもポリコレな風潮で、本人の努力ではどうすることもできない身体的な特徴である「ハゲ」に対してここまで寛容で野放しなのは、どう考えても恣意的でおかしいと、私も思います。

 

 今回の個人的ベストはヤーレンズ。「つまらないものですが」に「『北京原人』のDVD」を持ってきたところでやられました。

 

 審査員の海原ともこに関して、お笑いにたいして詳しくない私は「だれ?」と思いネットで調べたぐらいですが、調べてもそこまでの実績をもっているようには思えず、実際の審査を見ても、ただのお笑いファンが審査員席に座っているだけという感が否めず、好みで極端な点をつけて全体の点数のバランスを崩さなかっただけましでしたが、ちょっと物足りなかったですね。


ちなみに去年(2022)の採点表がこれです。

1.カベポスター 5

2.真空ジェシカ  5

3.オズワルド 5

4.ロングコートダディ 6

5.さや香 7

6.男性ブランコ 7

7.ダイヤモンド 4

8.ヨネダ2000 3

9.キュウ 8

10.ウエストランド 4

 

決勝

1.ウエストランド 7

2.ロングコートダディ 6

3.さや香 8

 

 点数を比べて見ると、やはり全体的に去年より今年のほうがレベルが高かったように思えます。去年が結構あれでしたので、あまり期待せずに見たのですが、予想以上におもしろかった。

(ちなみになぜか2019年はブログに記録していなかったのですが、ミルクボーイなら10点をつけていたでしょうね)

 

 わめいたり、暴れたりして「どうだ?おもしろいだろ?」みたいな雰囲気で、場の空気を持っていこうとするタイプの笑いが少なかったのが良かったですね。

 

 歌ネタは元歌を知らなかったり、あまり馴染みがないと見ている方は置いてけぼりになってしまうので、あまり好きではありません。

 

 くらげは審査員の松本人志も言っていたようにまるで素人がミルクボーイのパクリをやっているようにしか見えず、しかも最後までそのおもしろくないものをワンパターンで通してしまったので、逆にびっくりしました。サーティーワンのアイスクリームだの口紅のブランドだの、ネタの選び方もM1で勝負するには「正気か?そんなん知らんがな」というような題材でしたしね。悪い意味で印象に残りました。

 

 去年があまりにもいまいちだったので、そろそろM1はいいかなと思っていたのですが、まだまだ面白い芸人が埋もれていて、新たに出てくるのがわかり、良かったです。

 純粋に漫才師としての評価をこの大会一つで決めるのは必ずしも適切ではないかもしれませんが、この緊張感、完璧なフォーマットや演出と合わせてやはりバラエティ番組としては突出していますね。

サンディが町にやってきた

実写版ワンピース完走

ネトフリの実写版ワンピース、全8話完走しました。


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 最終回できれいにまとまって、後味が良かったです。

 普通におもしろかった。

 ただ、たぶん原作もそうなんでしょうけれど、主人公たちが、倒したボスにきちんととどめをさしていないのがどうにも気になりました。

 

 基本的にルフィたち一行は、それほど強いわけではなく、毎回大苦戦してご都合主義的にかろうじて勝利を拾っています。

 彼らに余裕なんてないはずなのに、なにをやっているんだろうとヤキモキしながら見ていました。

 

 案の定で、生き残った悪役のせいで、後々困ったことになったりしていますし。

 

 どうせアウトローな海賊王を目指す身の上なんですから、いまさら殺しをしたかどうかが、名声に関わったりするとも思えません。

 

 そもそも剣で戦う仲間もいるのですから、相手が無事ですむはずもありません。すでに敵の何人かは死んでいないとおかしいでしょう。そんな彼らにいまさら人殺しをさせないという無理のあるスタンスをとらせるのは、苦しいとしかいいようがありません。

 

 というようなことを少年漫画原作の話で言うのは野暮だとは思うのですが、そこらへんの詰めの甘さに、ちょっとのれなかったですね。

 

 作品自体、海外含めわりと好評らしく、続編もほぼ決まりみたいなのですが、個人的には無理に続きをやらずにこのシーズンで終わったほうがきれいなのになあと、少し惜しい気がします。

 良い意味で、これ以上にないぐらいさわやかな「俺たちの戦いはこれからだ」ラストでした。

 

サンディが町にやってきた

 うちの近所に新しいスーパーができました。サンディというスーパーです。

 

 実はうちの近所はスーパー激戦区でして、業務スーパー、イオン系、イズミヤ(阪急阪神系)、ローソンストア100などが狭いエリアにひしめいていますので、いまさらこんなところにスーパーを出店するなんて無謀な、と最初は思っていたのですが…。

 

 それまで知らなかったのですが「サンディ」って業務スーパーや大阪の誇る激安スーパー玉出にも負けない激安系のスーパーだったんですね。

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 長年、業務スーパーローソンストア100の二刀流でたまにスギ薬局(割引クーポン使用)、それらにないものだけ、ほかのスーパーで買い物をしてきて、ずっとそれが最強だと思っていました。

 ところがサンディ、その業務スーパーより安いというポジションではありませんか。

 そんなことはありえるのか?

 

 と半信半疑で行ってみたんですよ。

 なんだこれは。

 今って、食料品の値段が上がり続けている時期なのに、どうしてこの値段がついているんだ?

 という商品が(もちろん全てではないものの)、結構たくさんあって、自分の中でのスーパーのポジショニングが一気に変わってしまいました。

 それぐらいのインパクト。

 久しぶりに生活が変わるレベルのお店がやってきてくれました。

 

 いやはや、それまでずっと業務スーパーの安さ、おかしいだろうと思っていたし、少なくとも値段面での絶対王者の座は揺るがないだろうと思っていたのです。

 しかしサンディがその上をいくとはね(もちろん業務スーパーはまとまった量が安いスーパー、サンディは一般向け商品が安いと、そもそもスーパーのカテゴリが違うので、単純な比較はできませんが)。

 

 しかも、(あくまでうちの近所にある店の場合、という話になりますが)業務スーパーの弱い部分だったお肉売り場が比較的充実しています。

 そこが個人的にはかなり嬉しかったです。業務スーパーだと1パックあたりの量が多すぎて買いづらかったのですが、サンディでは普通に1~2人分サイズで買えます。

 

 安さの秘密はどこにあるのか自分なりに想像してみたんですが、単純に利益を削っているという部分を除けば、おそらく「ここは格安スーパーだから」というわりきった合理化がポイントなんでしょうね。

 

 商品はダンボールから開けた状態そのままで棚に並べる、商品数は絞ってバラエティを重視しない、(最近はそういうスーパーも増えていますが)レジで仕事をする人はスキャンだけで、支払いはセルフレジ、と合理化の工夫がそこかしこに見られ、そういう意味で店内を見ているだけでも楽しいスーパーでした。

 

 特に気に入ったのは、店員が椅子に座ってレジを打っているところ。

 そうだよ、安さを求める客相手に商売しているんだから、店員に無駄ながんばりをさせなくてもいいんだよ。

 

 外国だとわりと普通なんですが、日本でもようやくこういうところが出てきたのか、とうれしくなりました。これは他のスーパーその他の小売店なども見習ってほしいと思いました。

 

 ともあれ、サンディのおかげで、今の物価高騰のダメージがだいぶ吸収されそうで、助かりました。水滸伝なら「及時雨のサンディ」とあだ名をつけてあげたいレベル。

 

 現場からは以上です。

 

 

 

「ワンピース」のために久しぶりにネットフリックスに加入した

Fire TV Stickを買い替えた

 7月に2019年に購入したFire TV Stickを第3世代の4K Maxに買いかえました。

 といっても、テレビが4Kではないので、画質とかは全く変わらないのですが、処理速度が段違いで、買い替えの満足度は非常に高かったです。

 初代でも普通に使えていたので、ちょっとおそいぐらい買い替えるのは贅沢かなと、なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、セールのときに思い切って買って良かったです。

 アプリを選択してから実際に動くまでの速度が全然違って、驚きました。ちょっと遅いどころじゃなかったんだな、と。

「ワンピース」のために久しぶりにネットフリックスに加入した

 で、ワンピースですよ。国民的マンガ、アニメのワンピース。私は今までマンガもアニメも全く触れていなかったんですよ。これぐらいはちゃんと履修しないといけないかなと思いつつも、巻数が膨大にあるので、手を出しかねていて。

 そんな私に福音が。そう、ハリウッド実写版です。これなら一時間ドラマを8回見れば追いつけるって寸法。これだよ、これ。


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 今、5話まで見終わりました。原作を知らない私が見ても、普通におもしろいです。でも、すごく面白くて人に勧めたいかっていうと、そこまでではありません。つまらなくはないよ、ぐらい。たぶん、タイトルが「ワンピース」じゃなかったら、普通に埋もれていただろうなあというぐらい。

 基本一話完結か、二話で話が一段落するのもあって、一度見出すと、止まらない、という感じでもありませんでした。

 元が少年漫画の実写化だから仕方ないのでしょうが、登場人物の見た目の割に、精神年齢が妙に幼くて、違和感を感じることがわりとあります。

 どうでもいいですが、イソップ役の人、ちょっとロナウジーニョに似てますね。

「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」


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 せっかくネットフリックスに入ったので、前々から気になっていたネトフリオリジナルドラマで映画「ナイブズ・アウト」の続編も視聴。

 (実のところ、ワンピースだけを続けて最初から最後まで一気に見るのはきつかったので、はし休めが欲しかった)

 アガサ・クリスティの世界観をそのまま現代に持ってきたようなクラシックな作風に、探偵役のダニエル・クレイグがハマっていて、もうそれだけで最高なので、このシリーズ、人気が出て欲しいなあと願っていますが、ちょい地味ですね。

 今回は孤島に招待された客たちが、閉鎖状況で殺されるというベタオブベタな展開。2020年代にそれやるか、と感動すら覚えます。

 ただ、二時間ちょっとのドラマで最初の殺人が1時間以上起こらないのは正直きつかった。前半の冗長さが後半の怒涛の展開に必然だった、とも思えないので、もうちょっとテンポよくしてほしかったなあと思いました。

 前作と違い、今作では犯人=探偵の可能性がほぼないのがわかってしまうのもシリーズ物になった悲しさですね。

 犯人や動機とは違うところでひねってあったのが面白かったので、一応合格点。現代ではもはや化石のような、ベタな本格ミステリに真正面から挑戦する名探偵ブノワ・ブランのこのシリーズ、もっと見たいです。

 ネトフリオリジナルでいいので、ぜひシリーズ化をしてほしいところです。