今週のお題「自由研究」 最近見た、見ているアニメ

ニトリのNクール アヒル

今週のお題「自由研究」

 実は自由研究については、たいして真面目にやった記憶も、苦しんだ記憶もないので、過去に何をやっていたか、あんまり記憶がないんですよね。

 

 ただ、一回だけ、唯一記憶に残っているのが1990年の夏休みの自由研究。

 

 私は当時中学生でしたが、1990年8月2日にイラククウェートに侵攻した内容を、壁新聞形式にしてまとめたものを提出したことを覚えています。

 

 といっても、ノリノリで調べて一生懸命作ったとかではなく、自由研究を何にするか相談したわけでもないのに、父がある日突然、「自由研究はこのテーマでいけ!これでいけるぞ」と、一方的に押し付けてきたからそれにしただけです。

 

 本当はそんな興味のないことをわざわざするのは嫌だったのですが、父がいいアイデア思いついた、もうそれ以外考えられない、みたいな感じでやる気満々で、それに逆らうのも面倒くさかったので、あれこれ口出しされ、嫌々新聞などを調べながら、適当なものを提出した、ただただ不愉快だった思い出です。

 

 読書感想文とならんで、手間の割に得るものの少ない自由研究とかいうしょうもない課題、今の子供達もまだやってるんですね。

最近見た、見ているアニメ

 アニメについて、最近、あんまりここで書いていないと思い、久しぶりに。最近と言っても結構前のもあります。

 

「犬王」


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 アマゾンプライムビデオにて。舞台が中世日本ということで、結構楽しみにしていたのですが、あまり話題にならなかったのも納得のつまらなさでした。

 雰囲気とかは良いのですが、本当にそれだけなのが残念。その少し前の「平家物語」は結構良かっただけに、なおさら。

 

平家物語


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 地味だけど良い作品作ってくれたなあ、としみじみとさせてくれた。

 それだけに1期11話で終わってしまったのが惜しい。平家物語を語るのにこの分量ではあまりにも短いので、終盤駆け足でやっつけな感じになってしまって後味が少し悪い。

 たぶんこの路線では、興行的にあまり成功をおさめづらいんだろうけれど、日本の古典文学シリーズのような形で続いてくれるとうれしいんだけどなあ。

 このスタッフで作る「太平記」とか、超見たい。

 

君たちはどう生きるか

 まだ見ていない人もいるかもしれないので、ネタバレなしで感想を言うと、ネットの感想や評論が作品のストーリーや登場人物よりも、監督の宮崎駿その人に重点をおいて、ああだこうだと語られているという事実から、お察しという感じです。

 叩くほどでもなければ、絶賛するほどでもない、そこそこおもしろいと言えなくもない、宮崎駿の過去作の出がらしのようなものなので、作家論ぐらいしか語りようがないのもしかたないかもしれません。気になるなら見ても良いのではないでしょうか。

 

「推しの子」


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 よくもまあ、ここ数年、流行った要素(転生、アイドル、無双、ネット社会、芸能界など)をこれでもかというぐらい詰め込んだものだと感心するし、それをミステリ仕立てにして、これだけ緻密に構成されているのだから面白くならないはずがない。

 その上主題歌にもめぐまれて、今のところ隙がない。原作未読なので二期が楽しみです。まさかここからさらにタイムリープマルチバースまで加えてこないだろうな(加えてもいいぞ)。

 

「水星の魔女」


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 ファーストを除けば、これまで見たガンダムもので(といっても、それほどたくさん見ているわけではないが)一番おもしろかったです。

 ただ、一期が文句なしに面白かっただけに、二期でSF的概念が全面に出てきて煙に巻かれて、宇宙側の権力闘争も地球側の混乱も結局よくわからないまま、物語が失速して終幕を迎えたのは残念。4シーズンぐらい使って丁寧にやったら、もっとよくなりそうだったのに。

 YOASOBIの楽曲的には「推しの子」のOPよりも、こちらのOPの「祝福」の方が好みです。

 

「ブルーロック」


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 原作の漫画を読んだときはそこまでピンとこなかったけれど、アニメで見ると、どういう状況で、各キャラがどういう動きをしているのかが理解しやすく、おもしろさがわかった。

 サッカーをテーマにして、こういう切り口もありかと感心。

 キャプテン翼がまさにそうだけれど、別に実際のサッカーの「リアル」に近づけるだけが面白いサッカー漫画の正解じゃあないってことなんだよな。人気が出たのも納得。

 

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」


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 原作も読んで、アニメでも遊郭編、刀鍛冶の里編と見て改めて思うが、そこまで突出しておもしろい作品でもないんだよな、やっぱり。漫画だと最終決戦にいくまでは結構退屈なので、読み飛ばしていたし。

 でも、アニメのできは圧倒的に良いから、見ている間、まったく退屈せずに楽しく見てしまう。この美しい映像を作るのに、いったいどれだけリソースをかけて作られているのだろうかと恐ろしささえ感じる。ED後のおまけ寸劇も、キャラクターの魅力を引き出していて、強い作品愛が感じられる。アニメ化の恩恵がこれほど大きい作品もそうないのではなかろうか。

 一見、メジャーな王道作品に見えるが、王道外しも少なくなく、妙に凝った設定もあり、表面的な印象よりもマニアックだったりするのもこの作品の魅力の一つだが、作者が女性で、女性が少年漫画の王道を描いているというのも関係があるのだろうか。

 

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」


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 なんというか、アクションゲームを映画にする上でこれ以上の正解はないっていうぐらい完璧な映画化。

 どう考えても子供向け映画のはずなのに、おっさんが見ても妙にマニアックな小ネタやディティールが盛りだくさんで楽しめる、サービス精神旺盛な一品。90分ぐらいしかないはずなのに、短さを感じさせない満足感があった。

 宮本茂ももう70歳なのに、才能の衰えをまったく感じさせない。

 

「映画大好きポンポさん」


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 原作漫画がおもしろいから、そのままアニメにすれば普通に面白くなるのは容易に予想できたのだが、原作の良さを十二分に活かしていて、期待値を遥かに超える大満足の出来栄えでした。

 スピンオフ作品もぜひ、アニメ化して欲しいところ。なによりちゃんと尺が短いのがわかってるよね。

 

今週のお題「朝ごはん」 最近触れた本や映画

今週のお題「朝ごはん」

 朝はブラックコーヒーと、フルグラの日が8割~9割です。今年トースターを買ったので、たまに食パンをトーストしたものも食べるようになりました。

 もう数年、フルグラの朝食が続いているのに、全然飽きない(たまに違う味のフルグラや別のメーカーのグラノーラ、コーンフレークにする程度のバリエーションはあります)。フルグラは偉大だ。

最近読んだ本、読んでいる本

 剣客商売鬼平犯科帳→仕掛け人・藤枝梅安をローテーションで読んでいて、現在二週目のラスト、藤枝梅安の二巻までたどり着きました。

 

 この3シリーズの中では、藤枝梅安シリーズが一番好きです。

 先に映画を見てイメージが固まっていたのもあるのかもしれませんが、剣客商売は主人公が達観している上に、強すぎてスーパーマン過ぎなのが玉に瑕。

 鬼平犯科帳は、話ごとに主人公が変わるので物語に入り込むのに毎回時間がかかるというのが少しひっかかります。

 そういう意味で、毎回主人公のやることがはっきりしていて、しかも剣の達人ではないので、戦うにしても毎回一工夫ある、藤枝梅安が一番読んでいて感情移入し易いです。

 

 今年の大河ドラマ「どうする家康」にはすでに見切りがつき、気持ちはすでに来年の「光る君へ」です。

 超レアな平安時代ということで、とても楽しみにしています。

 時代的に視聴率で爆死するのは確定しているのですから、変に歴史ファン以外のビギナーに媚びず、紫式部が主人公だからといってフェミニズム全開にするような安易なこともせずに、現時点の歴史研究でわかっている平安時代をガチで考証した硬派な作品になるのを期待しています(まあ、そうはならんやろうなあと半分あきらめの気持ちももちつつ)

 で、たまたま図書館で面白そうなのを見つけたので、借りて読んでいます。

 百人一首は数首暗記している程度で、歌の意味もたいして知らないし、ましてや作者やその背景なんかも全然知らないぐらい疎かったんですが、源実朝はもちろん、後鳥羽院や順徳院、慈円などの鎌倉メンバーも入っていたんですね。

 「ちはやぶる 神代も聞かぬ 竜田川」という有名な歌も、竜田川という相撲取りが出てくる落語の方でしか知らなかったので、今、あらためて読むと勉強になっておもしろいです。どちらかというと、落語のほうが傑作ですw

 

 珍しく本屋で購入。新書で1,650円とか、厳しいなあ。

 海外編20作のうち、読んだことがあるのが7作

 国内編30作のうち、読んだことがあるのが9作(姑獲鳥の夏も入ってますw) 

 16/50で32%ならまあまあですね。読んだ作品も9割方、密室の中身なんて覚えていませんしね。

 前半に問題編、後半に回答編に別れているので、電子書籍より紙のほうが読みやすいので、紙で買いました。

 もういいかげん、残りの人生で読めるミステリもそう数はないことに気づいてしまいましたので、この本を読んで、「このトリック、おもしろい!」と思った作品を逆引きで読んでみるのも面白いかもしれないと考えております。

 

最近見た映画

 ここ数年、マルチバースをテーマにしたエンタメが流行っているので、同時期のDCとマーベルの映画で、どちらもマルチバースものなのも、それほど珍しい偶然ではないのかもしれません。

 二作とも映画館で見てきました。


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 評判が良かったので、間違いないと思っていましたが、マルチバースを使いながら破綻も少ない、完成度の高い良作でした。バットマンやスーパーマンをちゃんと使えていたのもポイントが高い。

 ワンダーウーマンやアクアマンはあれ以上出番を増やしてもしゃあないというのも含めて、ジャスティス・リーグの惨状が嘘みたいに魅力的なDCワールドの映画になっていました。なにより、DCなのに画面も雰囲気も明るい、軽い、楽しい。

 でも同時期にスパイダーマンやってたら、普通はスパイダーマンの方を観に行くよな…。

 


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 マルチバース対決、今回は、フラッシュの勝ちです。

 スパイダーマンマルチバースものは、実写のノーウェイホームも含めると、もう3作めで、さすがに食傷気味というのが正直なところ。

 また新たにいろんなスパイダーマンが出てきても、その流れ、前作でもう見たから、としか思えませんでした。

 しかも、なんか展開が遅くて冗長だなと思ったら、ついに面白くなってきた!というところで続編へ続く。なんじゃそりゃ。

 これ、前後編に分けずに1作に詰め込んで作ってたら、絶対もっと良くなったと思うな。

 マイルズとグウェンのダブル主人公なのも、くどい。

 マイルズは前作だけで十分だから、今回のメインはグウェンだけで良かったし、もっとペニーパーカーやノワールを掘り下げてほしかったです。

 

最近テレビで見た映画

 金曜ロードショーで見ました。


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 新作が久しぶりに公開されるということで、今金曜ロードショーインディ・ジョーンズシリーズを1から順番にやっているので、未履修だった私はこれを機会に、順番に見ていってます。

 で、三作目。ショーン・コネリーが出てきて面白さのレベルがぐっと2割ぐらい上がった感じです。今のところこの「最後の聖戦」が一番おもしろかったです。

 


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 黒人が人魚役をやるとのことでいろいろ話題になった作品の元アニメ版。

 金曜ロードショーでやっていたので、これを機会に見てみました。

 私もうろ覚えなのですが、人魚姫って、たしか最後主人公は王子様に自分が命の恩人だと伝えることができず、かといって王子を殺すこともできない葛藤の末、海の藻屑になっちゃう可哀想なお話だったような気がしたのですが、こちらではハッピーエンドの平凡なお話になっていました。まあ、ディズニーだしそうなるよなあ。というわけで、特に大した感想もなかったのですが、実写版がどのようになっているのか、気になります。

 

池波正太郎「剣客商売二 辻斬り」

 お久しぶり。今年初更新です。ブログはやめていません。元気です。ぼちぼちやります。

池波正太郎剣客商売二 辻斬り」

中間は、武家足軽(兵卒)の下位にあたる奉公人だけれども、一種の雇人であるから、口入れを通じて諸方の大名屋敷や武家屋敷を渡り歩く者がほとんどだ。

池波正太郎剣客商売二 辻斬り」所収「三冬の乳房」より

 

 

 なるほど。中間(ちゅうげん)なんて、聞いたこともなかったけれど、そういうのがいるんだ。勉強になるなあ。

 というわけで、最近、映画「仕掛け人 梅村梅安」があまりにも傑作でしたので、その影響で、これまで読んだことのなかった池波正太郎を読んでいます。


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 これまで池波正太郎に限らず、「時代小説」というジャンルは全く読んでいなかったんですよ。同じように昔の話を読むなら「歴史小説」というジャンルを読んだほうが、歴史の知識も得られて一石二鳥だし、わざわざ架空の人物ばかりでてくる時代小説を選んで読むこともあるまいと思って。

 

 でも、読んでみると、これはこれで、登場人物こそフィクションかもしれませんが、時代背景や習俗、その時代の常識なんかは当然出てくるわけで、普通に江戸時代のいろんなことがわかっておもしろいです。

 

 今、「剣客商売」「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」の三作を一冊ずつローテーションで読んでいます。どれも短編集なので、気軽に読めていいです。

 

 「剣客商売」の主人公は、まさに中高年ドリームを体現。

 今だと「主人公最強ラノベや俺Tueeee系のラノベ」と呼ばれてもおかしくありません。

 私の「昔の時代小説や時代劇にあたるのが、今のエセ中世ヨーロッパ異世界ファンタジーもの」だという仮説は、正しいとの思いをますます強めました。