池波正太郎「剣客商売二 辻斬り」
お久しぶり。今年初更新です。ブログはやめていません。元気です。ぼちぼちやります。
池波正太郎「剣客商売二 辻斬り」
中間は、武家の足軽(兵卒)の下位にあたる奉公人だけれども、一種の雇人であるから、口入れを通じて諸方の大名屋敷や武家屋敷を渡り歩く者がほとんどだ。
なるほど。中間(ちゅうげん)なんて、聞いたこともなかったけれど、そういうのがいるんだ。勉強になるなあ。
というわけで、最近、映画「仕掛け人 梅村梅安」があまりにも傑作でしたので、その影響で、これまで読んだことのなかった池波正太郎を読んでいます。
これまで池波正太郎に限らず、「時代小説」というジャンルは全く読んでいなかったんですよ。同じように昔の話を読むなら「歴史小説」というジャンルを読んだほうが、歴史の知識も得られて一石二鳥だし、わざわざ架空の人物ばかりでてくる時代小説を選んで読むこともあるまいと思って。
でも、読んでみると、これはこれで、登場人物こそフィクションかもしれませんが、時代背景や習俗、その時代の常識なんかは当然出てくるわけで、普通に江戸時代のいろんなことがわかっておもしろいです。
今、「剣客商売」「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」の三作を一冊ずつローテーションで読んでいます。どれも短編集なので、気軽に読めていいです。
「剣客商売」の主人公は、まさに中高年ドリームを体現。
今だと「主人公最強ラノベや俺Tueeee系のラノベ」と呼ばれてもおかしくありません。
私の「昔の時代小説や時代劇にあたるのが、今のエセ中世ヨーロッパ異世界ファンタジーもの」だという仮説は、正しいとの思いをますます強めました。