私のゴールデンウィーク クリスティ原作のドラマを2本見ました

私のゴールデンウィーク

 今年のゴールデンウィーク、私は、なんと平日の5/1と5/2も仕事が休みで、九連休です。

 こんなの初めて。

 うひょ。

 世の中にそういうゴールデンウィークが存在するという噂を聞いたことはありましたが、都市伝説だと思っていました。

 とはいえ、1日、2日が休みになると知ったのがつい数日前だったので、5/3~5/5まで実家の大阪に帰る予定をすでに立ててしまい、連休が分断されてしまい、いまいち九連休をいかしきれてはいないのですが、まあそれは贅沢な話でしょう。

 そういうわけで、今日は連休の三日目。

 この三日間、なにをしていたのかというと、時間のある時にするべきことや、本来もっと前にしておかなければいけなかったことなど、自分にとってのタスクをひたすら潰していました。

 外出もしてはいるのですが、必要なものを買いに行くための移動ばかりで、どこかに遊びに行っているわけではありません。

 各種買い物の他、部屋の片付け、普段しない場所の掃除、毛布などの大物の洗濯、実家の用事のための事前準備、PCの各種データの整理、去年の年末から溜まりに溜まっていた録画の消化、図書館で借りている本の読書、散髪、などなど。

 お金を稼いでいないだけで、感覚的には仕事に近いようなことをさぼらずひたすらやっていたので、楽しんでいるとか、満喫しているとか、のんびりしているとかではないのですが、ずっと頭の隅に残って気になっていたことがどんどん片付いていくので、妙に充実感はあります。

 三日間そんなことばかりして過ごして、明日、ようやく遊びに出かける予定です。

 

クリスティ原作のドラマを2本見ました

 連休中の録画消化の一環として、先日、三谷幸喜のドラマ「黒井戸殺し」を見て面白かったのもあり、この勢いで、同じくクリスティ原作のドラマで録画してあったものを2本見ました。

 

 パディントン発4時50分

 実は原作は未読。

 

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

 本は持っていたんだけど、いつか読もうと思ったまま結局読まずじまいで気にはなっていたんですよね…。

 なんかすげー低レベルで唖然としました。

 走っている電車はSLで、お屋敷の電話は黒電話、でもみんなスマホを持っていてビデオ通話でがんがん話している…。

 舞台を日本に移すにせよ、時代設定はもうちょっとこう、考えてほしかったなあ。

 他にもそれはちょっと無理があるんじゃない?みたいなののオンパレード。

 どう考えても一番怪しい人が、不自然に誰からも疑われなくて、実はそいつが意外な真犯人でした!ってそれはない。

 クリスティがこんなひどい話、書くとは思えないんだけどなあ。

 この作品自体、そんなにマイナーってわけではないはずだし。

 逆に原作を読みたくなってしまいました。

 そうそう、元AKBのあっちゃんが出ていました。なんかそれだけが印象に残っちゃったな。

 

 大女優殺人事件

 原作は「鏡は横にひび割れて」

 

鏡は横にひび割れて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

鏡は横にひび割れて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

 なんでせっかく良い題名なのに、こんなダサい題に改変しちゃうかな。だいたい、死んだのは大女優のほうじゃないだろ。

 こっちはちょうど比較的最近読んでいました。

 結構好きな作品です。

 この作品、真相である病気がキーになるんですが、ドラマではこの病気と、その病気にかかった結果が改変されていました。

 もしも、原作そのままでやっちゃうと、変なところから噛みつかれるかもしれないと、配慮したんだとしたら、世知辛いなあ。

 で、内容ですが、原作をうまく日本を舞台に移していて、なかなか良くできていました。

 原作の肝心なエッセンスは、ちゃんと抑えてられていたと思います。

 最後にスタッフロールを見ると、脚本が長坂秀佳。「弟切草」の人ですね。さすが。

 

 このドラマ2作品、両方に共通のだめなところがあります。

 原作はどちらもミス・マープルものなのですが、どちらも探偵役が改変されて探偵役が老婆ではなく、「パディントン~」は天海祐希、「大女優殺人事件」は最近ドラマ化された「そして~」の時の探偵役だった沢村一樹になっているんですよね。

 それ、一番改変したらだめなところじゃないのか?

 普通、探偵役になることがなかなかないおばあちゃんが、冴えた推理をするところが、おもしろいわけで、日本化するなら、このミス・マープルという個性的な探偵のキャラクターを、どう作り込むかっていうのにチャレンジしないなら、この原作を使う意味がどこにある?って思ってしまいます。

 

 「そして~」も含めて、最近、立て続けにクリスティの原作がドラマ化されているのですが、ひょっとして、クリスティがまたブームになっているのかな?

 それならミステリではないけれど、「春にして君を離れ」を日本風にしたドラマとか映画とか、見てみたいな。

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

  結構、作り方次第で面白くなると思うんだけれどなあ。

 

最近のあれこれ箇条書き

  今日は箇条書き。

  • ガンバ大阪は、来週の土曜日の大阪ダービーまではクルピを絶対に解任するなよ。絶対だぞ。
  • 日本代表の選手選考、そんなにスポンサーの意向や目先の代表人気が大事なら、中途半端なことをせずに、FWにカズと久保建英、MFに中村俊輔、DFに内田あたりを全員入れたらいいのに。絶対人気は出るぞ。
  • 今日のセレッソの試合の解説の加地亮が、「西野監督はロクに戦術もなく、自由に攻めさせてくれていた」みたいなことをナチュラルに暴露していたので、ワールドカップが今から楽しみです(やけくそ的な意味で)。結局、日本人のDNAはそこか…。
  • なでしこのワールドカップ出場は朗報。しかし、澤、宮間、みたいなぱっとみて凄い選手っていうのがいなくなって、チームの核みたいなのがなくなってしまったね…。このチームの完成度で中国戦は、正直、厳しそうだ。
  • ドラマ「黒井戸殺し」、面白かった~。「オリエント~」の時は、役者さんたちの「一癖ある登場人物の役作りがんばってます」感が気になって仕方なかったのだけれど、今回は、特にポワロ役の野村萬斎がこなれた感じにアップグレードされていたので、すっと入っていけた。前回のように前後半に分けず、一話完結なのも良かった。麻雀シーンがなかったのは残念だったけど、いらんわな…。脚本が良かったからというのももちろんあるのだろうが、こんなに面白いお話だったとは思わなんだ。昔読んだ時は、犯人とかトリックばっかり気にして、あんまりお話を味わうことに重きをおいていなかったからかな。
  • 大谷翔平はすごいね。彼を見ていていつも思うよ。「こいつがサッカーを選んでくれていたら、どれだけよかったか」って。高さあり、フィジカルあり、センスありで、フォワードかセンターバックか、ゴールキーパーをやらせたかったなあ。今からでも遅くないから、野球とサッカーで二刀流に挑戦してみないかい?って遅いよな、さすがに…。
  • 「HUNTERXHUNTER」最新刊を読む。新シリーズになってから、たいしておもしろくないね、この漫画。ジョジョでもそうだけど、話が進むほど、各キャラの特殊能力のルールが複雑になり、めんどくさい思いをしてまで能力を理解しようという気がないので、結局、よくわからない。でもその複雑な設定を理解できないと、ストーリーまでよくわからなくなってしまい、なおさらつまらなくなってしまう、の悪循環。
  • それと対象的なのが、一緒に借りた「キン肉マン 61巻」。激アツ展開で感動の嵐だったパーフェクトオリジン編が終わって、また新シリーズのスタート。前作のステカセキングやスニゲーターあたりでも十分熱かったのに、この巻で一番目立っている超人が、なんとティーパックマン。やりすぎにもほどがある。ゆでたまごは今が全盛期。

映画「大英博物館プレゼンツ 北斎 」@YEBISU GARDEN CINEMA

映画「大英博物館プレゼンツ 北斎

 恵比寿ガーデンシネマへ行ってきました。

 恵比寿ガーデンプレイスユナイテッド・シネマグループの映画館があったなんて、知らなんだわ。

http://hokusai-movie.jp


『大英博物館プレゼンツ 北斎』予告編

 

 ドキュメンタリーですし、内容が内容ですので、興味があればおもしろいし、なければ見ても仕方ないし、という映画ではあるんですが、こういう風に美術作品を、座ったままゆったりと、映画館の大画面で見る、というのも、いいもんです。

 東京に住んでいると、浮世絵関係はあちこちで豊富に見ることができるので、北斎についても、それなりに知っていたつもりだったのですが、この映画を見て、全然そんなことなかったということがよくわかりました。

 晩年の作品なんかが特に、知らないものが多くて。

 この人、多作な上に90歳ぐらいまで生きていて、生涯現役だったから、作品数がべらぼうに多いんですね。

 そして、作品のスタイルも多様。

 西洋風の遠近法や陰影のある絵なんかもオランダ人の注文を受けて、描いてたりして、それがまた達者で。

 完全に浮世絵師という枠をはみ出しています。

 晩年の作品まで、衰えを全く感じさせないところも恐ろしい。

 NHKの8Kカメラで撮影したことによってわかった新発見とか、外人さんたちが興奮気味に北斎について語る様子とか、そういうのも含めて見どころ満載の映画ですので、わざわざ恵比寿ガーデンプレイスまで行ったかいがありました。