今年の秋はいったいどこにいったのでしょうか。
夏が終わってから、ヒートテックを出すまでの期間が短すぎです。
それでも昼はひんやりとして過ごしやすいものの、夕方になると、気温が急に下がり、鼻炎持ちの私は、うっかり衣服の選択を誤ると、身体が冷えて、鼻水ドバドバになってしまいます。
体調管理が難しい今日このごろです。
長居植物園のダリア
今週のお題「読書の秋」
ケネス・ブラナー主演の映画「ナイル殺人事件」を楽しみにしていて、そのために原作を読み、ドラマ版も見て、準備していたのですが、コロナの影響で公開日が延びに延びてなんと2022年2月公開。
あーあ。
ナイル殺人事件は犯人が誰かすぐに分かったらつまらないという人には、イマイチかもしれないけれど、この犯人と被害者の関係性がとても良いんだよなあ。
というわけで、その間にクリスティの作品で読んでいないのをまたもう一作読もうと思って選んだのがこちら。
いわゆる、ポワロ最後の事件ってやつです。
ポワロシリーズの歴史的に、読んでおかないといけないやつなので、一応おさえておくかというぐらいのつもりで選んだのですが、単なるキャラものではなくて、ちゃんとミステリしていて、思った以上に面白かったです。
年老いたポワロとヘイスティングスが出てくるだけでも楽しい。
ある意味で無敵で最強の犯罪者を、シリーズの最後に登場させる必然性があるのも良い。
うまくいけば、これほど安全な殺人はないという犯人の卑怯な手口は、山田風太郎の名作「太陽黒点」を思い出しました。
スーシェのドラマ版も、原作を読んでいないとちょっと理解が追いつきにくい部分はあるものの、基本的に忠実に再現されていてよかったです。
いやあ、クリスティはやっぱりおもしろいなあ。