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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の感想(ネタバレ無し)

映画

 我慢ができなかったので、おおみそかに2015年最大の話題作、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観て、覚醒してきました。

 

 スターウォーズのメディアでのとりあげ方と、世間の関心との温度差って、すごくあるよなあと感じているのはたぶん私だけではないと思うのですが、どうなんですかね。

 一部の声の大きな熱狂的なファンがギャーギャー言っているだけで、実際に今回の新作をすごく楽しみにしていた人って、特に日本ではあんまりいないんじゃないのかな。

 テレビも雑誌もとりあげて、ユニクロへいけばスターウォーズキャラのTシャツ、コンビニへいけばいろんなおかしがダースベイダーになっていたりと、あっちこっちでコラボしているから別にスターウォーズのファンでもないけれど、とりあえず観ておこう、って人がたくさん発生して観客動員数が伸びて、それによってますますメディアも大きくとりあげてっていうマッチポンプの構図を強く感じます。

 歴史的意義とか、後世に与えた影響とかがすごいのは事実だとは思うのですが、リアルタイムで初代から体感していない人や映画マニアでない人にとっては、そんなの関係ありませんからね。

 そういう意味で、なんとなくAKB48と似ているような気がします。

 実態は一部の人以外、ほとんどなんの興味もないけれど、一応建前で国民的アイドル的扱いだから、興味が無い人にも、一応抑えておかないといけないのかな、と思わせるあたり。

 そういえば、ジェダイもAKBも恋愛禁止だしな(でも、その禁を破って恋愛しちゃうところまで同じだしな!)。

 こんばんわ。

 


「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」特報

 

 というわけで、「フォースの覚醒」のネタバレ無し感想ですが、「超ハイクオリティなスターウォーズの同人映画」と言えば、わかる人ならわかってくれるのではないでしょうか。

 たとえジョージ・ルーカスが作っても、こんなにスターウォーズっぽいスターウォーズの続編はできなかっただろう、っていうぐらい、スターウォーズっぽい映画でした。

 良く言えば、文句のつけようのない、ファンも納得の内容、悪く言えば、映像だけ進化したスターウォーズの縮小再生産的作品。

 そういう意味で、ジョージ・ルーカスの感想はまったくもってその通りだと思います。

 

japanese.engadget.com

 

「それに、かれら(ディズニー)が作ろうとしたのはレトロ映画だった。それが気に入らない。スター・ウォーズでは毎回、これまでとはまったく違うものにするように努力してきた。別の惑星、別の宇宙船......新しいものにするように」 

 

 私は一応、このシリーズは全部観ているのですが、今回の映画を観ていて良い意味でも悪い意味でも、何度「またこのパターンか!」と思ったかわかりません。

 きっと、「ロード・オブ・ザ・リング」と「ホビット」のシリーズと同じように、今後、時間が経てば経つほど、スターウォーズの何作目がどんなんだったか、混ざってごっちゃになるんだろうなあと容易に想像がつくぐらい。

 もちろん、それがあるからこそのスターウォーズであって、ファンもそれを求めている、という側面もあるので一概に悪いことでは決してないですし、実際、ハリソン・フォードやチューバッカが出てきただけで、私も感動してしまったのですが、やはりこちらがこの超話題作に求めているのは、「世紀の大傑作」なのであって、「それなりに時間分、料金分は楽しめた」とか「過去のシリーズをしっかり理解している人なら、旧作との絡みや小ネタなどがすごく楽しめる」程度の佳作では納得できないんですよね。

 格が違うのは承知のうえであえて挙げると、「マッドマックス」のように、過去の名作の新作が、全く違う形で、しかもこれまで以上の傑作になっている、ああいうのを期待してしまうんですよね。

 ベタならベタでもいいんですが、2015年の今観ると、スターウォーズの黄金パターンをなぞるだけというのではちょっと厳しくて、もうちょっと冒険して欲しかったなあというのが正直なところ。

 というわけで、ファンは何も言わなくても観に行くでしょうから良いとして、ファンではないけれど、話題作だから観に行くかどうか迷っている人は、覚悟を決めてちゃんと最初の3作を観てから行けば、結構楽しめると思います。

 でも、旧作を観ずにこれ単品で観るのなら、期待のハードルを精一杯低くしておかないと、かなり納得いかない気分になると思います。

 ちなみに私は上映時間の関係で3Dの字幕版を見たのですが、3Dで観る値打ちは全然ありませんでした。

 まあ、いろいろ厳しいことも言いましたが、ちゃんと水準値以上の作品に仕上がっていたので観てよかったと思っていますし、また旧作を見直したくもなりましたし、次回作も楽しみにしていますよ。

 つまりはそういうことだ。