2015年に映画館で見た映画を振り返る

 年末ということで、2015年に映画館で見た映画を振り返ろうと思います。

 数えてみたら、観た回数は10回、作品数は8作(二回観た作品が2本)でした。

去年の12月31日に観た「ベイマックス」をあわせて一年で11回映画館に行ったわけで、月に1回弱ぐらいですから、まあまあのペースですね。

 余談ですが、映画を観た記録というのを個別につけているわけではなく、ツイッターやブログやフェイスブック等からかき集めて集計したので意外に手間がかかりました。

 来年はもう少し考えたほうが良さそうですね。

 で、「ベイマックス」とあわせて9作品ですので、面白かった順から、ランキング形式で振り返りたいと思います。

 

 

 1位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 


映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告2【HD】2015年6月20日公開

 

 吹替版と字幕版、計二回観ました。

 今さら説明不要ですが、今年のベストというか、5年か10年に一度の傑作と言っても過言ではない、奇跡のような作品でした。

 内容もさることながら、映像美が素晴らしいです。

 

 2位 『ガールズアンドパンツアー 劇場版』

 


ガールズ&パンツァー 劇場本予告

 

 結局、2回観てしまいました。

 「まどか☆マギカ」の劇場版が、元の作品を台無しにするような駄作だったので、少し不安があったのですが、そんな不安をあっさり払拭してくれた、TV版同様いい意味でお約束にあふれた、サービス精神豊富な完成度の高い映画でした。

 内容もさることながら、この作品、音楽もいいから、映画館で観る値打ち、あるんですよねえ。

 わかる人ならわかるんですが、実はかなりマッドマックスと似た鑑賞体験ができる映画だったりします。

 

togetter.com

 

 (結論) ガルパンはいいぞ。

 

 3位 『天才ヴァカボン 〜蘇るフランダースの犬〜』

 

「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」予告編

 

 子供時代、再放送を毎年毎年、何年にもわたって見続けてきた自分にとって、天才バカボンというのは、特別な漫画の一つですので、この馬鹿みたいな企画が実現して、21世紀に天才バカボンが観られただけで満足です。

 「平成〜」のような、原作とは似て非なるものではなく、昭和アニメの「天才バカボン」の雰囲気をきちんと残してくれていて、ほっとしました。

 メインテーマをオリジナルにせずに、昔のテーマ曲のアレンジにしてくれたのもわかっています。

 厳しめに点をつければせいぜい65点、といった映画ではあるのですが、私にとっては100点満点です。

 ちなみに、フランダースの犬とのからみは、一発ネタというか出オチみたいなものですので、多くを期待しないほうがいいです。

 

 4位 『ベイマックス』

 


映画『ベイマックス』予告編

 

 本来であれば、こちらを3位にするべきだったと思います。

 非常に完成度の高い作品で、作品としてのデキで言うと、『アナと雪の女王』より上だと思うのですが、あまりにもそつなく作りすぎていて、ひっかかるところが少なかったのがちょっと損しているかなあという気もします。

 機会があればもう一回観てみたいと思っているぐらいの良い作品でした。

 

 5位 『イン・ザ・ヒーロー』

 


映画『イン・ザ・ヒーロー』予告編

 

 『太秦ライムライト』の特撮ヒーロー版。

 キャストに名前の出ない、アクション担当のスーツアクターを主人公にした人情モノです。

 テンプレに沿ったよくある話なのですが、非常によくできているので、展開がわかっていても、感動してしまいます。

 意外と万人向けの名作だと思います。

 

 6位 『百日紅

 


映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』予告編

 

 5位まではすごく面白かった作品、6位から下は、まあまあおもしろかった、ぐらいの作品群になってしまいます。

 葛飾北斎の娘、葛飾応為(お栄)を主人公に、江戸時代末期の社会を描く、杉浦日向子原作の漫画のアニメ化です。

 この映画をきっかけに漫画原作と、同じ作者の「百物語」も読みました。

百日紅 (上) (ちくま文庫)

百日紅 (上) (ちくま文庫)

 

 

 

百日紅 (下) (ちくま文庫)

百日紅 (下) (ちくま文庫)

 

 

 

百物語 (新潮文庫)

百物語 (新潮文庫)

 

 

 

 江戸の町人の何気ない日常のエピソードが、短編形式で綴られていく、ちょっと他にない作品ですので、おもしろいことはおもしろいし、悪くなかったのですが、もうちょっとで超傑作になりそうでなにか足りない、という感じの惜しい作品でした。

 まあ、江戸時代ものに興味があったら観て損はないです。

 

 7位 『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』

 


【映画】アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 予告編 (日本語字幕)

 

 面白かったんです。面白かったんですけれど、なんというか、このシリーズにもう飽きてきたかなあという部分も無きにしもあらずで。

 たくさんのキャラクターを手際よく動かして、しっかり各人に見せ場を作る超絶技巧の脚本とか、よく出来てはいるんですけれど、敵が今ひとつ魅力的でないのが厳しいのかなあ。

 相変わらず仲間割ればっかりしているのもなんだかな。

 

 8位 『エクソダス 神と王』

 


映画『エクソダス:神と王』本予告

 

 リドリー・スコット監督ということで、一応観ておこうという義務感に近い気持ちから見たのですが、まあ、よくできてはいるなあと。

 要は「出エジプト記」(モーゼの十戒とかのあれ)の映画化なんですが、できるだけオカルトチックな描写を少なめにして、歴史劇っぽく仕上げています。

 映像を楽しむ分には良かったです。

 

 9位 実写版『進撃の巨人

 


実写版『進撃の巨人』|ATTACK ON TITAN|原作:諫山創 / 監督:樋口真嗣 / 出演:三浦春馬 長谷川博己 水原希子【特報+本予告】

 

 昔「ガッチャマン」を観に行った時のように、つまらない映画を期待して、あえて観に行ったわけではなかったのに、あまりにもつまらなくて、というか、寒すぎてびっくりしてしまいました。

 結構、日本映画の中では大作扱いだったのに。

 意図せずして、「マッドマックス」と今年の映画界の話題を二分した問題作に偶然行き当たってしまったので、ある意味ラッキーだったかも。

 「マッドマックス 怒りのデスロード」とは違った意味で、後世に長く語り継がれるであろう香ばしい映画に仕上がっていました。

 後編は観に行っていないので、また魔が差したらレンタルしようと思います。

 

 以上。

 来年もいい映画に出会えますように。

 つまりはそういうことだ。