映画「桐島、部活やめるってよ」をもう一度見た。 結論はゾンビっていいな。

ネット上の感想やら解説を読んでいるうちに、映画「桐島、部活やめるってよ」をもう一度見たくてうずうずしてきたので、我慢できずに二回目を見た。

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ああ、やっぱりおもしろい。

流れや状況を把握して見ている二回目の方がずっと楽しめた。

登場人物ひとりひとりの何気ないしぐさや表情、雑談の内容の一つ一つが、二回目だとどれも重要な情報を与えてくれているとわかって、もうおもしろくて仕方ない。

もちろん、直接セリフで言っているわけではないから、正解かどうかはわからないのだけれど、おそらくこうじゃないかな?みたいなヒントがそこかしこにあってムダなシーンが本当にない。

例えば、バレー部がランニングする時、最初、だれも掛け声をかけずにみんなで黙って走っていたシーン。

これ、最初見た時は「このシーンどういう意味?」となんとなくひっかかっていたのだが、これはたぶん、いままでは桐島が先頭に立って声をかけていたけど、いなくなったから、声を出す人がいなかったんだろうなー、と想像したりとか。

あるいは、パーマ君が女の子に髪型をからかわれて「妹はこの髪型が似合っているっていってくれた」みたいに言うシーン。

これも、妹が兄の髪型を褒めるなんてありえなくはないけど、なんか変だなー、と初見の時、なんとなく違和感があったんだけれど、これ、たぶん本当は、この髪型を最初にかすみに見せて、そういう風に言われたんだけれど、周囲には二人がつきあっているのを隠しているから、妹に言われたことにしたんだろうなあ、と想像したりとか。

ヒロキがいかにスポーツ万能であるかを、野球部キャプテンのセリフやら、バスケットボールのシーンやら、体育の授業のサッカーのシーンやらと、これでもかといわんばかりにあれこれ小ネタで表現していたりとか、もういろいろ発見が多すぎ。

それにある程度登場人物の人間関係や性格がわかった上で見ると、主役クラスはもちろん、脇役クラスに至るまで、それぞれの見た目のハマり具合も素晴らしくて素晴らしくて、素晴らしすぎて笑えてしまった。

素朴な野球部のキャプテンとか、いかにも後輩って感じの吹奏楽部の後輩の子とか、全力でイケてない映画部の後輩たちとか、もう最高。

映画部の面々のゾンビ演技のすばらしさも見逃せないポイントだ。

これを見て、自分もゾンビの演技ぐらいは、できるようにしておいた方がいいかもしれないなと思ってしまったぐらいだ。

つまりはそういうことだ。