お題「#おうち時間」
(*はてなブログの企画です)
気がつくと,二ヶ月更新していなかった。
いかんいかん,せめて月一は更新したい。
最近見た映画あれこれと「邦キチ! 映子さん」
コロナの影響で,サッカーの試合がなかったり,映画館へ行きにくかったりで,普通に自宅にいる時間が増えているので,それに比例して,配信の映画を見る時間が増えています。
二ヶ月更新しなかったというのもあって,だいぶ溜まってきたので,備忘録も兼ねて。
「アウトブレイク」
まさに今見るのが旬な映画。
感染症という地味なテーマで,視聴者を退屈させないように,軍隊を話に絡めて,ヘリコプターまで登場させたり,なんとか派手な感じにしようと涙ぐましい努力をしている。
構成がこれぞ「ザ・ハリウッド」っていう感じで,最後まできれいにまとまっていて,すごく金曜ロードショー的な映画だった。
「復活の日」
これも,いつ見るの?今でしょ?的パンデミック映画。
字幕戸田奈津子,作曲羽田健太郎,監督深作欣二など,日本映画のアベンジャーズのような超豪華スタッフと俳優と潤沢な予算から生まれた残念感ただよう出来栄えが,いかにも角川映画で,味わい深かった。
終盤の怒涛の適当な展開はある意味期待通り。
なんだかんだいっても,お金をかけて作ってるので,それなりに見れる映画になっているのもさすが。
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」
評判が良かったので,見る前から不安はなかったが,本当によくできていて,実写化のお手本のような映画だった。舞台がフランスなのが全然違和感ないんだよな。
後述する「アメリ」を見て感じたように,少ないフランス映画鑑賞経験から,基本的に日本人は,フランス人とは,わかり合えないんだろうなあとなんとなく思っていたのだけれど,これを見ると,一概にそういうこともないな,と認識を改めることができた。
映画は地球を救う。
「アメリ」
昔,有名な作品だったので見てみたら,面白い面白くない以前に,何の話なのかさっぱりわからなくて苦痛で数分で投げ出してしまったのだが,その後,今ならわかるかもという根拠のない予感があったので,再挑戦してみた。
なるほど,こういう映画ねっていう感じでやっと良さがわかった。
悪い意味ではなくて,とにかくおしゃれでセンスがいい。
逆に言うとそれだけの映画なので,そこが楽しめないとどうしようもない。
フランス映画を見る機会がほとんどないから,なおさらそう感じるのかもしれないが,このセンスは,他の国の映画では味わえない。
パリの街それ自体が最初からオシャレで,そこを撮影しているだけで絵になってしまうので,そもそもずるいというのはあるのだが,そのアドバンテージを存分にいかして作られているので観光地ムービー的な楽しみ方もできる。
有名な場所が随所に出てくるんで,昔パリへ旅行に行った時のことを思い出して懐かしかった。
この映画が映像的にうまく演出しているんじゃなくて,パリって本当にそういう街なんだよな。
そしてフランス人という人種の独特さ,というか変さなんかも含めて受け入れないと,なかなかこの映画を楽しむのは厳しいかな。
なんかほんとうにつきあうのが面倒くさそうで,共感しにくい人ばっかりでてくるんだもん,この映画。
たまに見る分には,こういう映画もなかなか良いものだが,フランス映画が,エンタメ映画の世界で,あまり勢いがないのもそういうところなのかもしれないな。
最近似たような映画ばっかり見ているなとマンネリを感じたときに見ると良い映画かもしれない。
最近,この漫画にハマってしまって,その影響で,私の中で空前の邦画ブームがきている。
こちらから一部無料で読めます。
その影響で見た映画が,上記の実写版シティーハンターであったり,
「多動力 The Movie」
これであったりする。
この映画はすごいよ。
専門学校の映画学科の卒業制作みたいなクオリティで,なんか見ていてどんどん不安になってくるので,ある意味最後まで目が離せなかった。
普段見ている映画がなんだかんだいっても,プロがちゃんと作っているんだなあとか,低予算だなんだといっても,「カメラを止めるな」がどれだけレベルが高いのか,とかが,これを見たらよく分かる。
途中,無理やりホリエモンが一瞬出てくるシーンも含めて,いろいろ見どころの多い映画だった。
「霊幻道士」
上記漫画の影響は,邦画にとどまらず,アジア映画にまで。
すごいよ映子さん。
漫画に紹介されていたので,無性にキョンシー映画を見たくなってしまった。
さすが,一大ブームを作っただけあって,面白かった。
私も小学生の時,お札を作ったことあったわw
「幽幻道士 キョンシーズ」
その勢いのまま,こちらも視聴。
今まで知らなかったけれど,霊幻道士は香港映画,幽幻道士は台湾映画だったのね。
本当は幽幻道士は字幕で見たかったけど,吹替版しかなかったので,しかたなく吹替版で視聴(霊幻道士は字幕版)。
同じキョンシーものでも,霊幻道士はいかにも香港映画な感じなのに,こちらはより日本人に馴染みやすいテイストを感じて,そこらへんのニュアンスの違いも味わえて面白かった。
霊幻道士が大人の話なのと違って,主要キャラがほとんど子供というのも,ありそうで意外と少ない年令を問わずに見られる子供向けコンテンツとしても優秀で,日本でヒットしたのも納得。
当時,幽幻道士は知らなくても,テンテンの名前は知っていたぐらいだもんな。
どちらの作品もそうだけれど,息を止めると気づかれないとか,両手両足を揃えて動くとか,死体を故郷まで運ぶのが大変なので死体本人を死んだまま動かすという中国的合理主義まで感じさせる理由付けとか,いろいろあるキョンシーの設定がいちいち話と連動していて秀逸。
随所に中国の伝統的な怪談噺の影響が見受けられて,文化的にも興味深かった。
ゾンビがすっかりメジャーになった今,中国の映画界に対する影響力が昔より大幅に増したこともあるので,キョンシーが,再評価されて良さそうな気がする。